女子1万メートルで日本歴代2位の記録を持つ拓大のスーパー1年生「陸上界のフワちゃん」こと、不破聖衣来(せいら、18)が21年の年の瀬にまたも衝撃的な走りを披露した。

【写真特集】「フワちゃん祭り」拓大スーパー1年生不破聖衣来10人抜き>

最長距離の5区(10・5キロ)で10人抜きするケタ違いのスピードを披露し、従来の記録を1分54秒も短縮する32分23秒の区間新記録。3年後のパリ五輪を目指す新星が、圧倒的な存在感を見せつけた。

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不破聖衣来(ふわ・せいら)

◆生まれ 2003年(平15)3月25日、18歳。群馬県高崎市出身。無敗の3冠馬ディープインパクトと同じ誕生日(2002年生まれ)。

◆陸上を始めたきっかけ 小学校の持久走のため、祖父と姉と毎朝練習したことが始まり。5年から本格的に練習を始めたが、小学生時代のメインはミニバスケットボールだった。

◆尊敬する人 拓大の八田ももか主将。姉の同級生で小学生時代からの知り合い。群馬・高崎健康福祉大高崎高-拓大と3歳上の先輩を追って入学した。今回も一緒に走る最後の駅伝として、八田主将のために頑張った。

◆験担ぎ 5月の関東インカレで優勝したお祝いにコーチからもらったピアス。縁起がいいのでレース時には必ずつけている。「つけると負けない」。

◆21年の大ブレーク U20日本選手権5000メートル優勝、9月の日本インカレ5000メートル優勝、10月の全日本大学駅伝5区区間賞、区間記録を1分14秒も短縮。テレビ解説の高橋尚子さんが「ニュースターの誕生です!」。11月の東日本女子駅伝で、群馬県の最終9区を走り、区間賞で3位から逆転優勝。12月には1万メートルで日本歴代2位記録。

◆趣味 ピアノ演奏。ディズニーの音楽が大好き。

◆勝負メシ ホッケ、うなぎ。

◆サイズ 154センチ、37キロ。