8日に開催される「セイコーゴールデングランプリ(GGP)陸上2022東京」(日刊スポーツ新聞社共催)の前日会見が7日、会場の東京・国立競技場で行われた。

女子1500メートルで東京オリンピック(五輪)8位入賞の田中希実(22=豊田自動織機)は「明日は久しぶりに国立で走ることができるので、タイムを狙うよりもレースを楽しめるようにしたいと思います」と抱負を語った。

連戦の疲労からか右太ももに違和感が。4月末の木南記念(大阪)は欠場したが「状態はまだ探り探りだけど、完全ではないけれど静岡国際では走れたので。その流れで、いいスピード感で走ることができれば」と近況を説明した。

練習内容に関しては「予定していたよりはトップスピードを出せなくて、自分の調子を完全に把握はしてないんですけど、その分、生もののレースの展開でどうなるか楽しみ。この会見後に練習するので、どう組み立てていくか考えたい」と展望を口にした。

東京五輪以来の国立で今度は有観客。「お客さんがいらっしゃるのは初めて。当時は音楽では盛り上がっていたけど、どうなるか。経験して初めて分かる感動があるんじゃないかなと。湧き上がってくる感動、感情を味わいながら、今以上に観客がいることのありがたさを感じられると思うので楽しみです」と思いをはせた。

○…東京五輪の女子やり投げで日本女子57年ぶりの決勝進出を果たした北口は、以来の国立に「予選と決勝の3度すべて無観客だったので、今回はお客さんの前で、やり投げにも目を向けてもらえる試合をしたい」と力を込めた。木南記念では今季初の60メートル超を2回マークして優勝も「体が突っ込んでしまうこと、右足をうまく使えないことが課題として挙げられた」。来日中のチェコ人コーチと時差なく修正を重ね「64メートルの標準記録を目標にする」と燃えた。