陸上の日本選手権が9日、大阪・ヤンマースタジアム長居で開幕する。初日の見どころを紹介する。

◆男子100メートル予選、準決勝

世界選手権(7月、米オレゴン州)の代表争いは、混戦模様となっている。

参加標準記録(10秒05)を突破している選手が不在。昨年10月に右膝の手術を受けた日本記録保持者の山縣亮太(セイコー)も欠場している。

元日本記録保持者の桐生祥秀(日本生命)や多田修平(住友電工)がコンディション不良により今季大会の欠場が続く中で、サニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)に注目が集まる。

東海大4年だった昨年の大会で100メートル、200メートルともに2位と躍進したデーデー・ブルーノ(セイコー)は、今季スランプ気味。東京オリンピック(五輪)リレー補欠で、高校歴代2位の記録を持つ柳田大輝(東洋大)は新星候補として期待がかかる。

予選は午後3時20分から行われ、約4時間後の午後7時5分から準決勝が行われる。8人で争う決勝は、10日午後8時30分から行われる。