開催中の世界陸上(米オレゴン州ユージン)で新たに女子マラソン代表の新谷仁美(積水化学)ら4人の新型コロナウイルス感染が判明したことを受けて、日本陸連の風間明専務理事と鎌田浩史ドクターは17日(日本時間18日)、現地でオンライン形式の取材に応じた。
鎌田ドクターによると、新谷は37・5度以上の発熱に加えて背中の痛み、倦怠(けんたい)感を訴えているという。日本選手団では前日に女子エースの一山麻緒(資生堂)と、男子代表で夫の鈴木健吾(富士通)の感染が判明した。この日は新谷、野口英盛、横田真人、三浦康二の各コーチも陽性と確認。日本選手団の感染者は計11人となった。
風間専務理事は「選手たちには冷静になっていただきたい。試合が続くので、チーム一丸となってこの難局を乗り越えたい。選手たちは不安な状況だと思うが、一生懸命乗り越えようという気持ちを持っている」と話した。
女子マラソンは松田瑞生(ダイハツ)1人だけが出場する。「3人と1人では気持ちの上でも厳しい状況になると思うが、我々もバックアップしたい」と風間専務理事。女子マラソンは日本時間18日午後10時15分号砲となっている。
日本選手団は新型コロナウイルスのワクチンを2回以上接種済み。出発時に成田空港で抗原検査(定性)を受けて陰性を確認した上で出国していた。また、出発時より感染防止対策の強化としてN95マスクの着用などを実施していた。
発表されている日本選手団の感染者11人は以下の通り。
男子マラソン 鈴木健吾(富士通)
女子マラソン 一山麻緒(資生堂)
女子マラソン 新谷仁美(積水化学)
強化委員会・強化委員長 山崎一彦監督(順大)
強化委員会・長距離・マラソンシニアディレクター 高岡寿成(カネボウ)
女子長距離コーチ 野口英盛(積水化学)
女子マラソンコーチ 永山忠幸(資生堂)
女子マラソンコーチ 横田真人(TWOLAPS)
男子マラソンコーチ 福嶋正コーチ(富士通)
競歩コーチ/科学スタッフ 三浦康二(日本スポーツ振興センター)
役員1人(名前非公表)