広中璃梨佳(日本郵政グループ)にとって、初の世界選手権が終わった。

女子5000メートル予選に出場し、15分2秒03で1組7着だった。着順(5着)に入れず、タイムで拾われることを願い2組目の結果を待ったが、わずか1秒05差で決勝には届かなかった。

序盤から先頭に立ってレースを引っ張る狙い通りの展開だった。残り3周、3800メートルで先頭を譲るも必死に食らいつく。4000メートル過ぎで白い帽子を脱ぎ捨て、気合のラストスパートを見せたが、世界の壁は厚かった。

「3000、4000メートルのきつくなるところでもっと粘りたかった。そこから上げることができず、ラスト1000メートルにいい形でつなげられなかった。悔しいが、今の全ては出し切った」。

今大会は2種目に出場し、16日(同17日)の1万メートルでは日本歴代2位の30秒3971をマークして12位に入った。東京オリンピック(五輪)では1万メートルで7位入賞。初選出の世界選手権でも存在感を放った。