陸上男子100メートルで日本歴代7位タイの自己記録10秒02を誇る坂井隆一郎(24=大阪ガス)が、9秒台を“通過点”と捉えた。

アスリートナイトゲームスイン福井が20日、福井県営陸上競技場で行われ、同種目を10秒21(無風)で制した。前日19日に世界陸連が、23年世界選手権ブダペスト大会全種目の参加標準記録を発表。100メートルは7月の前回大会から0秒05縮まり10秒00と水準が上がったことについて「ハードルが上がったけど、目標が9秒台を出すことなので、そこに関して(心境は)変わらない」と泰然としていた。

この日は7月の世界選手権後では初のレースだった。初の大舞台では個人種目の100メートルで準決勝に進出し、400メートルリレーでは得意のスタートを生かして第1走者を務めるなど存在感を発揮。「自分のスタートは世界でも通用することが分かった。その延長線上で中間と後半が伸びれば世界で戦える」と自信をみなぎらせた。