陸上女子短距離のホープで、愛知・中京大中京の蔵重みう(3年)が、来春から甲南大に進学して男子100メートル元日本記録保持者で同大教授の伊東浩司氏(52)の指導を受けることが3日、分かった。この日までに甲南大合格が決まった。

蔵重は、8月の高校総体100メートルを11秒85(向かい風0・7メートル)で優勝。北村肇監督の指導を受けてチームの高校総体連覇に貢献。自己ベスト11秒58で伊東氏は「スタートから70メートルまでは特に強い」と評価する。

甲南大は、10月のリレー日本選手権で400メートルリレー初優勝した強豪。21年東京オリンピック代表の青山華依(2年)が在籍している。さらに6月のU20(20歳以下)日本選手権の100メートルで優勝した愛知・安城学園3年の小松このみも入学する。

青山は「少しでも皆に刺激を与えていけるようにしたい」。伊東氏は「青山ら同世代と切磋琢磨(せっさたくま)して記録が上がっている選手も多い。その中で育っていってもらいたい」と相乗効果に期待した。

◆蔵重(くらしげ)みう 2004年(平16)4月19日、愛知県生まれ。山口大付光中から中京大中京高に進学した。8月の高校総体は、100メートル優勝、200メートル5位、400メートルリレー優勝。100メートルの自己ベストは昨年10月の11秒58。