福岡国際マラソン(4日、福岡市・平和台陸上競技場発着)の国内外招待選手記者会見が2日、福岡市内のホテルで行われた。「2代目公務員ランナー」の細谷翔馬(22=天童市役所)が、24年パリ五輪の代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権獲得に意欲を見せた。

気合十分で会見に臨んだ。現在のコンディションと目標を問われて「コンディションはいいと思う。当日はMGC出場権獲得と、日本人上位を目指して頑張りたい」とキッパリ。自身の強みに関して「粘りと、自分のペースで押して行けるところを見ていただけたらと思う」と意気込んだ。

帝京大4年で臨んだ今年1月の箱根駅伝では、山登りの5区で2年連続区間賞を記録するなど活躍した。卒業後は「次は地元で市民ランナーとして走っていこうと思っています」と話していた通り、地元山形県に戻り、天童市役所に就職。元祖・公務員ランナーとして男子マラソンをけん引し、現在プロの川内優輝(35=あいおいニッセイ同和損保)に続く“市民ランナーの星”として練習を続けてきた。

自己ベストは、今年3月の東京マラソンで記録した2時間9分18秒。だが「前回の東京マラソンは30キロ過ぎに大きくペースを落とした。30キロ過ぎからのペースダウンを減らす走りをしたい」と言い、東京での走りを教訓に自己記録更新を狙う。【菊川光一】