第53回防府読売マラソンが4日、行われ、同大会最多4度優勝の川内優輝(35=あいおいニッセイ同和損保)は、トップと8分9秒差の2時間16分38秒の17位だった。1レース序盤は先頭集団につくも、折り返し地点では先頭から1分25秒遅れの26位に後退。持ち前の粘り強さで盛り返したが、トップとの差は詰められなかった。

川内は11月30日に自身のツイッターで「本日、長男の渉夢が生まれ、パパになりました」と長男の誕生を報告。コロナの影響で出産には立ち会えなかったため、「防府から戻ってきて抱きしめるのが楽しみです」とつづっていたが、パパとなって初めてのレースで5度目の優勝には届かなかった

この大会は24年パリ五輪マラソン代表選考レースの「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権も懸かっているが、川内はすでにMGC出場権を獲得している。

レースは、33キロ付近で抜けだした中村祐紀(27=住友電工)が2時間8分29秒で初優勝。山本翔馬(NTT西日本)が2時間8分52秒で2位、橋本崚(GMOインターネットグループ)が2時間9分12秒で3位に入り、日本人3位以内と2時間10分以内の条件を満たしMGC出場権をつかんだ。

※タイムはいずれも速報値