大阪がアンカー松田瑞生(ダイハツ)の熱い走りで8年ぶり4回目の優勝を決めた。京都は追い上げ届かず2位、3連覇はならなかった。

陸上界にニューヒロインが誕生した。岡山のドルーリー朱瑛里(しぇり、岡山・津山鶴山中3年)は3区で驚異的な走り。17人抜きで9分2秒の区間新記録した。 有森裕子らを指導した解説の金哲彦氏も「オリンピックランナーのよう。フォームも完成に近い」と絶賛した。

岡山3区ドルーリー朱瑛里が17人抜き区間新 「五輪ランナーのよう」解説者も驚き

「異次元の走りです」解説の小林祐梨子氏、ドルーリー朱瑛里のパワフル快走に衝撃

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「区間賞」と「未来くん賞」を受賞し笑顔を見せるドルーリー朱瑛里(撮影・前岡正明)
「区間賞」と「未来くん賞」を受賞し笑顔を見せるドルーリー朱瑛里(撮影・前岡正明)

◆レース経過   ※タイムは速報値

1区 6キロ (たけびしスタジアム京都~衣笠校前)

◆スタート 天候は曇り、気温13度、湿度66%、北の風0・1メートル。午後0時30分に号砲。47チームが一斉にスタートした。群馬・岡本春美が引っ張りスタジアムを出る

スタートする1区のランナー(撮影・前岡正明)
スタートする1区のランナー(撮影・前岡正明)

◆1キロ 3分10秒で通過。群馬、愛知、長野が先頭を引っ張る、大阪、福岡などが続く

◆2キロ 集団が縦長になる。群馬、愛知、長野が先頭、少し遅れ大阪、新潟が続く

◆3キロ中間点 9分27秒で通過。群馬、愛知、長野、大阪、新潟が先頭集団を形成。第2集団に長崎、鹿児島、東京、福岡

◆4キロ 長野が先頭集団から遅れ始める

◆5キロ 残り1キロ。新潟・小海遥がスパート。群馬、愛知、大阪はついて行けない

◆第1中継所 新潟・小海がトップ、新潟県勢初の区間賞でタスキリレー。愛知、群馬が続いてタスキをつなぐ

(1)新 潟 19分06秒

(2)愛 知 +10秒

(3)群 馬 +12秒

(4)大 阪 +14秒

(5)福 岡 +30秒


2区 4キロ (衣笠校前~烏丸鞍馬口)

◆1・5キロ 新潟がトップ。大阪が愛知を抜き2位浮上。群馬、神奈川が続く

◆2キロ 大阪が首位新潟に5秒差と迫る

◆2・5キロ 大阪が新潟を抜き首位浮上、神奈川も3位に上がってきた

◆3・5キロ 神奈川が2位浮上、5秒差で首位大阪を追う

◆第2中継所 大阪が粘って首位でタスキリレー。神奈川が3秒差の2位でタスキをつなぐ。3連覇を狙う京都は8位で通過

(1)大 阪 32分09秒

(2)神奈川 +3秒

(3)群 馬 +10秒

(4)長 崎 +16秒

(5)新 潟 +16秒


3区 3キロ (烏丸鞍馬口~丸太町河原町)

◆1・2キロ 岡山・ドルーリーが快走8人抜き30位浮上

◆第3中継所 大阪が粘ってトップでタスキリレー。神奈川は1秒差の2位。岡山・ドルーリー朱瑛里は驚異の17人抜き!区間新の9分02秒、21位でタスキをつないだ

タスキをもらい走り出す岡山3区・ドルーリー朱瑛里(撮影・山田愛斗)
タスキをもらい走り出す岡山3区・ドルーリー朱瑛里(撮影・山田愛斗)
タスキをもらい走り出す岡山3区ドルーリー朱瑛里(撮影・山田愛斗)
タスキをもらい走り出す岡山3区ドルーリー朱瑛里(撮影・山田愛斗)
タスキをもらい走り出す岡山3区・ドルーリー朱瑛里(撮影・山田愛斗)
タスキをもらい走り出す岡山3区・ドルーリー朱瑛里(撮影・山田愛斗)
タスキをもらい走り出す岡山3区・ドルーリー朱瑛里(撮影・山田愛斗)
タスキをもらい走り出す岡山3区・ドルーリー朱瑛里(撮影・山田愛斗)
タスキをもらい走り出す岡山3区・ドルーリー朱瑛里(撮影・山田愛斗)
タスキをもらい走り出す岡山3区・ドルーリー朱瑛里(撮影・山田愛斗)
力走する岡山3区ドルーリー朱瑛里(左)(撮影・上山淳一)
力走する岡山3区ドルーリー朱瑛里(左)(撮影・上山淳一)
力走する岡山3区ドルーリー朱瑛里(左)(撮影・上山淳一)
力走する岡山3区ドルーリー朱瑛里(左)(撮影・上山淳一)
力走する岡山3区ドルーリー朱瑛里(左)(撮影・上山淳一)
力走する岡山3区ドルーリー朱瑛里(左)(撮影・上山淳一)
力走する岡山3区ドルーリー朱瑛里(左から2人目)(撮影・上山淳一)
力走する岡山3区ドルーリー朱瑛里(左から2人目)(撮影・上山淳一)
力走する岡山3区ドルーリー朱瑛里(左から2人目)(撮影・上山淳一)
力走する岡山3区ドルーリー朱瑛里(左から2人目)(撮影・上山淳一)
力走する岡山3区ドルーリー朱瑛里(右から4人目)(撮影・上山淳一)
力走する岡山3区ドルーリー朱瑛里(右から4人目)(撮影・上山淳一)
たけびしスタジアム京都の掲示板に表示されたドルーリー朱瑛里の記録(撮影・前岡正明)
たけびしスタジアム京都の掲示板に表示されたドルーリー朱瑛里の記録(撮影・前岡正明)

(1)大 阪 41分46秒

(2)神奈川 +1秒

(3)群 馬 +13秒

(4)福 岡 +13秒

(5)愛 知 +23秒


4区 4キロ (丸太町河原町~北白川山田町)

◆1キロ 神奈川が首位大阪に並ぶ

◆3キロ 神奈川がスパートし大阪抜き首位

◆第4中継所 神奈川がトップでタスキリレー。京都が7人抜き、直前で大阪を抜き2位浮上。福岡、大阪、愛媛が続いてタスキをつなぐ

(1)神奈川 55分06秒

(2)京 都 +7秒

(3)福 岡 +9秒

(4)大 阪 +10秒

(5)愛 媛 +13秒


5区 4.1075キロ (北白川山田町~国立京都国際会館前)

◆1キロ 3連覇を狙う京都が神奈川を抜き首位浮上

◆1・5キロ 大阪、福岡も2位神奈川に迫る

◆2キロ 大阪、福岡が神奈川を抜き2位浮上

◆2・7キロ 大阪がスパートし首位浮上、2位京都、3位福岡

◆3キロ 福岡が京都を抜き2位、東京は神奈川を抜き4位浮上

◆第5中継所 大阪がトップでタスキリレー。福岡が3秒差の2位。東京、長崎、京都と続いてタスキをつないだ

(1)大阪 1時間8分24秒

(2)福岡 +3秒

(3)東京 +17秒

(4)長崎 +21秒

(5)京都 +26秒


6区 4.0875キロ (国立京都国際会館前~北白川別当町)

◆1・5キロ 首位大阪を4秒ほどの差で福岡が追う、その後ろに東京。4位グループに長崎、京都、神奈川

◆3キロ 大阪が首位をひた走る、福岡は追いつけない、東京が追い上げる

◆第6中継所 大坂がトップでタスキリレー。東京が2位、福岡は3位でタスキをつなぐ

(1)大 阪 1時間21分28秒

(2)東 京 +7秒

(3)福 岡 +9秒

(4)神奈川 +17秒

(5)長 崎 +23秒


7区 4キロ (北白川別当町~丸太町寺町)

◆1キロ 東京が福岡を抜き2位浮上、そろって大阪に迫る

◆1・2キロ 福岡が首位、大阪、東京と3人で先頭集団を形成

◆2キロ 福岡が5メートルほどリードを広げるが大阪、東京が食らいつく。4位に神奈川

◆2・7キロ 大阪、東京が首位福岡に追いつく

◆3・3キロ 大阪と福岡が並走、東京も粘る

◆第7中継所 大阪、福岡、東京がほとんど差なくタスキリレー。神奈川、京都が4、5位でタスキをつなぐ

(1)大 阪 1時間34分13秒

(2)福 岡 +1秒

(3)東 京 +2秒

(4)神奈川 +14秒

(5)京 都 +23秒


8区 3キロ (丸太町寺町~烏丸紫明)

◆1キロ 福岡が首位に立つも大阪、東京も続く

◆2キロ 東京が1歩前に出るもすぐに福岡が巻き返す

◆第8中継所 福岡がトップでタスキリレー。東京、大阪、神奈川と続いてタスキをつなぐ

(1)福 岡 1時間44分21秒

(2)東 京 +2秒

(3)大 阪 +5秒

(4)神奈川 +7秒

(5)京 都 +22秒


9区 10キロ (烏丸紫明~たけびしスタジアム京都)

◆1キロ 東京アンカー唐沢ゆりが福岡・逸木和香菜を抜きトップに立つ

◆2キロ 3位大阪・松田瑞生、4位神奈川・佐藤成葉が東京、福岡に迫る

◆2・5キロ 東京、大阪、神奈川、福岡で先頭集団形成

9区、先頭集団から抜け出す大阪の松田
9区、先頭集団から抜け出す大阪の松田

◆2・7キロ 大阪・松田がしっかりした走りで首位に立つ、神奈川・佐藤が続き東京、福岡を引き離す

◆3・7キロ 大阪・松田と神奈川・佐藤の2人旅。東京、福岡は8秒差と引き離された

◆5キロ中間点 大阪、神奈川が通過。3位福岡は19秒差、4位東京が23秒差。中間点を過ぎ大阪・松田がペースを上げる

◆6キロ 大阪・松田が独走、9秒差で神奈川・佐藤が追う

9区、中間点付近で神奈川の佐藤を引き離す大阪の松田 
9区、中間点付近で神奈川の佐藤を引き離す大阪の松田 

◆7キロ 大阪・松田が独走、神奈川・佐藤は20秒ほどの差に、さらに18秒差で福岡。京都は4位に浮上

◆8キロ 京都が福岡に追い付き3位浮上

◆9キロ 残り1キロ。大阪・松田、少し苦しそうな走りも独走。2位神奈川に京都が迫る

◆フィニッシュ 大阪が8年ぶり4回目の優勝!。京都が神奈川を抜き2位、3連覇はならなかった。福岡が3位。神奈川は終盤疲れ4位、5位に東京が入った。

全国女子駅伝で優勝、ガッツポーズでゴールする大阪のアンカー松田瑞生(撮影・前岡正明)
全国女子駅伝で優勝、ガッツポーズでゴールする大阪のアンカー松田瑞生(撮影・前岡正明)
笑顔でゴールする大阪の松田瑞生(撮影・前岡正明)
笑顔でゴールする大阪の松田瑞生(撮影・前岡正明)
1位でゴールする大阪のアンカー松田瑞生(共同)
1位でゴールする大阪のアンカー松田瑞生(共同)
全国女子駅伝に優勝、喜ぶ大阪チーム(撮影・前岡正明)
全国女子駅伝に優勝、喜ぶ大阪チーム(撮影・前岡正明)
全国女子駅伝に優勝、喜ぶ大阪チーム(撮影・前岡正明)
全国女子駅伝に優勝、喜ぶ大阪チーム(撮影・前岡正明)

(1)大 阪 2時間15分48秒

(2)京 都 +49秒

(3)福 岡 +59秒

(4)神奈川 +1分01秒

(5)東 京 +1分25秒


区間賞

1区:新潟・小海遥    19分06秒

2区:神奈川・渡辺菜々美 12分31秒

3区:岡山・ドルーリー  9分02秒(新)

4区:京都・山本釉未   12分56秒

5区:千葉・上杉真穂   13分07秒

6区:神奈川・近藤希美  12分47秒

7区:京都・細谷愛子   12分34秒

8区:福島・木戸望乃実  9分43秒

9区:大阪・松田瑞生   31分22秒

   

「区間賞」と「未来くん賞」を受賞し笑顔を見せるドルーリー朱瑛里(撮影・前岡正明)
「区間賞」と「未来くん賞」を受賞し笑顔を見せるドルーリー朱瑛里(撮影・前岡正明)
第3区の区間新記録に笑顔を見せるドルーリー朱瑛里(撮影・前岡正明)
第3区の区間新記録に笑顔を見せるドルーリー朱瑛里(撮影・前岡正明)
「区間賞」と「未来くん賞」を受賞、山口監督(右)と笑顔を見せるドルーリー朱瑛里(撮影・前岡正明)
「区間賞」と「未来くん賞」を受賞、山口監督(右)と笑顔を見せるドルーリー朱瑛里(撮影・前岡正明)

レース前にウオーミングアップする岡山3区・ドルーリー朱瑛里(撮影・山田愛斗)
レース前にウオーミングアップする岡山3区・ドルーリー朱瑛里(撮影・山田愛斗)
スタートする1区のランナー(撮影・前岡正明)
スタートする1区のランナー(撮影・前岡正明)
スタートする1区のランナー(撮影・前岡正明)
スタートする1区のランナー(撮影・前岡正明)

【イラスト】全国都道府県対抗女子駅伝コース
【イラスト】全国都道府県対抗女子駅伝コース
笑顔でガッツポーズをする岡山代表・ドルーリー朱瑛里(23年1月14日撮影)
笑顔でガッツポーズをする岡山代表・ドルーリー朱瑛里(23年1月14日撮影)