21年東京オリンピック(五輪)女子1500メートルで8位入賞の田中希実(23=豊田自動織機)がラストスパートで追い上げ、日本勢トップの14位に入った。

35分08秒で走り切り、首位と1分20秒差でゴール。当初は15位だったが、4位相当でフィニッシュしたレテセンベト・ギデイ(エチオピア)が失格(DQ)となったため、順位が1つ繰り上がった。

起伏が激しく、凹凸のある地面のコースに挑んだ。中盤まで自分のペースを保ち、終盤でテンポアップ。全速力でフィニッシュラインを駆け抜けた。19年の前回大会(デンマーク)同種目では39分27秒で39位。今大会は後半で粘り強さを発揮し、成長を示した。

1月15日の全国都道府県対抗女子駅伝を欠場した田中は、12月中旬から左股関節に違和感を覚え、およそ1カ月ほどジョグしかできなかった。順調に回復した模様で、10日に米国で開催された室内競技会では、女子3000メートルで8分45秒64をマークし、室内日本新記録を樹立。この日も好記録を収め、復調を印象づけた。