男子1万メートルは、村山謙太(30=旭化成)が日本人トップの6位に入った。28分41秒29でフィニッシュした。

村山は「タイムがタイムなんですけど。でも、勝ち切れたことは良かった」と振り返る。

スタートからわずか150メートルで、プラン変更を余儀なくされた。「強い…」。外国人選手について行くつもりだったが、隣を行くスピードを肌で感じ、精神的にも身体的にも圧倒された。

外国人選手が引っ張り、後を日本人選手が集団になって追いかける。その構図は、ラスト1周まで続いた。

日本人同士でけん制し合い、ラスト150メートルでスパート。スプリント勝負に自信がある村山は「もういけると思った」。最後の直線を駆け抜け、日本人トップでフィニッシュした。

マラソンでも自己ベスト2時間8分56秒を持つが、今後は1万メートルに集中する。

次は「ゴールデンゲームズ in のべおか」(5月4日、宮崎)への出場を予定している。「いいタイムを出して、アジア選手権(今秋の中国・杭州アジア大会)1万メートルで代表入りしたい」と話していた。

優勝はエマヌエル・キプラガト(三菱重工)で、27分32秒07だった。