女子やり投げで昨夏の世界選手権銅メダルの北口榛花(25=JAL)が64メートル43を記録し、優勝を飾った。

1投目は63メートル70。助走のスピードを意識して臨んだ2投目で、大会記録の64メートル43を記録した。3、4投目はファウルだったが、5投目も61メートル66と、60メートル超えでそろえた。

29日の織田記念では、世界選手権(ブダペスト)の参加標準記録63メートル80を超える64メートル50をマーク。昨年の世界選手権入賞以内で日本人最上位という条件もクリアしているため、一般種目としては一番乗りで、世界選手権への切符を獲得していた。

北口は「2試合連続で64メートル投げられたのは自信になった。この記録がずっと続けば」と喜ぶ。

今は、冬に鍛えた走力を生かした投法に挑戦中。

「まだ、自然と(助走のスピードが)速いなと思ってしまう部分がある。やりの離し方も前に行ったり、後ろに行ったりしてしまう」としながらも「うまく投げられればいつかは飛ぶと思う」と話した。

今後は、セイコーゴールデングランプリ2023(21日、神奈川)に出場予定。昨年の世界選手権金メダルのケルシーリー・バーバー(31=オーストラリア)らもエントリーしており「オーストラリア選手も調子を上げてきている。みんなでいい記録を出せればいいな」と笑顔で話していた。