立命館大のルーキー太田咲雪(さゆき)が優勝を果たした。4分27秒49で頂点に立った。「ラストにかけようと。自信はなかったけど、余裕があって勝ち切れた」

レース前にコーチからかけられた言葉は「勝たなくてもいいけど(8位の)1点でも」。リラックスが功を奏した。

4月に行われた日本学生個人選手権が大学でのデビュー戦だった。「あの大会、ラスト勝負で勝てなくて、今回は勝てた」。予選突破を果たせなかった悔しさを糧に、1カ月ほどで修正し、終盤の強さを見せた。

2位の伐栗夢七(きりくり・ゆめな、3年=関大)とは0秒65差をつけた。「何かの大会がかかっているわけではなく、気楽に走れた。優勝は狙ってなかったけどうれしい」と素直に喜んだ。

その上で、次の目標について「大学では、1500メートルに力を入れている。入学してまだ時間がたっていないけど、5000メートル走をやってみたい。15分台が目標」と話した。

ルーキーVを飾ったが、1年生らしい一面も。大会後の自分へのご褒美はについて「アイスとか甘いものが好きです。抹茶とかほうじ茶とか、かき氷が食べたいな」と笑顔で語った。

同大会は1921年(大10)に第1回大会が始まった伝統ある大会。女子の競技は第30回の1953年(昭28)から始まっている。【中島麗】