陸上の中国高校総体(岡山・シティライトスタジアム)が18日、最終日を迎え、女子3段跳びは長谷川沙良(広島・舟入高3年)が12メートル30の中国高校新記録を樹立した。走り幅跳びでも6メートル12で2連覇を達成。大会2冠を飾った。

1回目で12メートル08を記録。2回目も向かい風1・3メートルの条件下で12メートル18を記録し、落ち着いた精神状態で試合を進めた。そして、4回目に12メートル30をマーク。優勝を勝ち取った。

米国人とナイジェリア人の両親を持つ父と、日本人の母の間に生まれた長谷川。中学1年から走り幅跳びと100メートルに取り組んできたが、和気あいあいと3段跳びの練習に取り組む部員を見て「楽しそう」と、今年4月に練習を始めた。

長谷川は、わずか2カ月での大躍進に「まだ実感はわいてないけど、長く(記録が)残ればいいな」と照れ笑いを浮かべ、自身の強みを「自分を漫画の主役だと思い込む洗脳がうまいところ」とちゃめっ気たっぷりに話した。

全国高校総体(8月2~6日、北海道札幌市厚別公園競技場)には、3段跳びと走り幅跳びの2種目で出場する。

「走り幅跳びでは6メートル30で優勝。3段跳びは12メートル50を出して表彰台に乗りたい」と意気込んだ。