陸上の競歩で、8月の世界選手権(ブダペスト)代表の山西利和(27)と丸尾知司(31=ともに愛知製鋼)が23日、オンライン取材に応じた。

男子20キロ競歩代表の山西は、同種目初の3連覇が懸かる。期待や重圧がかかるレースへ「(自分への)見られ方も変わっていく中、自分で積極的にレースを作っていく、デザインしていくことができれば」と意気込んだ。

来夏にはパリ・オリンピック(五輪)も控えており、同じ夏場の欧州での大会は貴重な予行演習の場ともなる。「今回の世界選手権へ臨むことが、そのままシミュレーションになっていく」と、パリへの試金石とする思いも口にした。

男子35キロ競歩の丸尾は17年ロンドン大会以来、3大会ぶりの代表選出。「ここまでくるのに、自分1人では帰ってこれなかった」。目標のメダル獲得へ「世界陸上は4位が最高成績なので、そこを超えていけるよう、しっかりと準備をして、感謝の気持ちを込めてレースへ向かいたい」と言い切った。

今夏の世界選手権は8月19日から9日間の日程で行われ、男子20キロ競歩が開幕日の19日午後3時50分開始、男子35キロ競歩が24日午後2時開始(ともに日本時間)となっている。