昨夏の世界選手権(米オレゴン州)男子400メートルリレー代表の柳田大輝(19=東洋大)が、10秒10(追い風0・3メートル)で優勝した。

序盤から前へ出て、中盤からもリードを広げた。自己ベストを0・03秒更新する走りに「本当はもっと一気に(記録を)出したい」と苦笑しつつ「これから何回も更新していければ」とうなずいた。

6月4日の日本選手権(大阪)では10秒13で2位。1位の坂井隆一郎(大阪ガス)に0・02秒差で競り負け、レース直後は悔し涙を浮かべた。その後はウエートトレーニングで肩回りを強化。「後半に暴れるのを抑えられるかもしれない」と高みを目指している。

8月の世界選手権(ブダペスト)代表には内定しておらず、出場権を得るには7月30日までに参加標準記録(10秒00)を突破するか、8月2日以降に確定する世界ランキングでターゲットナンバー(出場枠の目安)以内に入る必要がある。

出場予定のアジア選手権(7月12~16日、タイ・バンコク)では「しっかり勝たないと、気持ち的にも落ち込んじゃうと思う」と、貪欲に頂点を狙う。