陸上のアジア選手権(タイ・バンコク)男子110メートル障害で金メダルを獲得した高山峻野(28=ゼンリン)が16日、羽田空港に帰国し、8月の世界選手権(ブダペスト)での決勝進出へ意欲を燃やした。

14日の決勝でシーズンベストまで0・04秒差の13秒29(追い風0・6メートル)をマーク。海外レースでの自己最高タイムを更新し「予選から調子があまり良くなくて、タイムが期待できないかなと思っていた中、前半からしっかりと攻めて思い切っていくことで13分2台が出た」。すでに内定しているブダペスト大会へ弾みをつけた。

今季は5月のセイコーゴールデングランプリ(GGP)で13秒25を記録し、6月の日本選手権では13秒30で2位に入るなど、好調を維持している。今後は「特に変えることはなく、自分の力を高めていきたい」とこれまで通りに調整を進める。

オリンピック(五輪)、世界選手権を通じ、日本人初の同種目での決勝進出へ「世界陸上にピークを合わせることができれば、準決勝でもいい位置で戦うことができる」と自信をみなぎらせた。