初のメダル獲得が期待されていた“マイル侍”がまさかの予選敗退となった。3分0秒39で1組5着となり、2組と合わせた8チームによる決勝進出を逃した。3走の佐藤風雅(ミズノ)は「油断はなかったんですが、個人(400メートル)が良かったからこそ、もう1段階気持ちを締められたのかなと思う」と肩を落とした。

1走の地主直央(法大)が先頭の米国に1秒20差の7位と出遅れると、以降の佐藤風、佐藤拳太郎(富士通)、中島佑気ジョセフ(東洋大)も巻き返すことができなかった。地主は「思ったよりも走れなかった。自分では全然納得のいかない走りだった」と悔しげな顔で振り返った。

前回4位の日本は、今大会の個人種目400メートルで好調ぶりを発揮。佐藤拳は32年ぶりの日本新記録となる44秒77をマークし、佐藤風も準決勝で日本歴代3位となる44秒88を記録していた。史上初のメダル獲得を期待する声もあがる中、2大会連続の決勝進出とはならなかった。

〈1走〉地主直央 「焦りというか、気持ちだけやらなくちゃとなってしまって、全然体がついてこなかった」

〈2走〉佐藤風雅 「もっと積極的な展開で前半で勝負すれば結果は変わったんじゃないかなと思う。(400メートル準決勝から中3日での出走に)レスト(休み)を取って臨んだ。うまくいかなかった要因が、自分の中でははっきりどうだというのが、今は分からない」

〈3走〉佐藤拳太郎 「マイルは個人種目以上の結果が求められるし、個人種目以上の準備をしなくてはいけないと自分の中で思っていた」

〈4走〉中島佑気ジョセフ 「個人、マイルの自分の走りをしっかり反省して、次へつなげていきたいと思います」