橋岡優輝(24=富士通)が最終6回目の跳躍でシーズンベストとなる8メートル15(追い風1・2メートル)をマークし、ダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルでは日本男子初の表彰台となる3位に入った。

3回目で8メートル10(追い風0・2メートル)を記録。7人中2位に浮上すると、最終試技でさらに距離を伸ばした。

21年東京オリンピック(五輪)6位入賞のジャンパーは、昨年からケガに苦しんだ。6月の日本選手権で3連覇も逃す中、7月のスウェーデンでの国際大会では左脚ハムストリングスを肉離れ。3度目の出場となった8月下旬の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)へは万全ではない状態で臨み、7メートル94で予選敗退を喫していた。

あれから1カ月弱。今年6月下旬のDL・ローザンヌ大会で3位に入ったことで年間上位者で争うファイナルに出場し、成長を示した。ブダペスト大会後に「ケガの連続でまとまりきっていないシーズンだったが、今シーズンはまだ終わらない。次の試合に向けて、その感覚を大事につないでいけるような跳躍だった」と振り返っていた通り、大きな跳躍へとつなげてみせた。