8月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)代表の其田健也(30=JR東日本)が途中棄権した。15キロ手前で右ふくらはぎを押さえ、無念のリタイアとなった。

1カ月半前のブダペスト大会は30度以上の酷暑の中でレースに臨み、35位でフィニッシュ。今大会へは「世界選手権の疲労を抜いて、しっかり調整することはできた。あとはスタートラインに立ってどうなるか。身体はきつい中だが、しっかり狙っていきたい」と意気込んでいた。

今大会では男女上位2人が24年パリオリンピック(五輪)マラソン代表に決定。代表枠は男女各3枠で、残る1枠は12月以降のMGCファイナルチャレンジを経て選出する。

其田がパリ五輪の出場切符をつかむには、福岡国際マラソン(23年12月3日)、大阪マラソン(24年2月25日)、東京マラソン(24年3月3日)のいずれかで設定記録の2時間5分50秒を上回るタイムを残す必要がある。

なお、当該大会において設定記録を上回る選手がいない場合は、MGCの3位選手が代表に選出される。