成年少年女子共通400メートルリレーで宮城が45秒53で3位に入った。1位大分と0秒20、2位愛知とは0秒02差の大接戦。1走・佐藤柚希(東北学院1年)、2走・千葉安珠(あんじゅ、常盤木学園2年)、3走・松本沙耶子(七十七銀行)、4走・三浦由奈(筑波大4年)という佐藤以外は昨年準優勝の布陣で臨み、2年連続入賞も、悲願の初Vにあと1歩届かなかった。

アンカー三浦が天を仰いだ。松本からトップでバトンをもらい、必死に腕を振った。だが、無情にもゴール手前で大分・児玉芽生(ミズノ)、愛知・吉田紗弓(クレイン)にかわされた。「みんな力は出し切って、自分の走りだけで優勝から3位まで落としちゃったかなっていうのが本当にあるので、みんなは頑張ったと思います」と責任を背負った。後ろから猛追され「無意識に焦っちゃって、自分の走りができなかった」と悔しがった。

1・2走の高校生コンビが上位争いへの流れをつくった。佐藤がミスなくスタートを決めると、千葉が勢いを加速させる。佐藤は「優勝を目指していたので、悔しい部分があるんですけど、決勝では自分の走りをしっかりできたと思います」と胸を張った。千葉は「4人以外にもサポートをしてくれた選手がいるので、みんなで一緒につかみ上げた3位だったなというふうに思います」と力を込めた。

経験豊富な松本は得意のコーナーで好走し、トップで三浦につないだが「もう少し差を出して渡したかった」と反省した。3位という結果には「優勝を目指して頑張ってきたので、悔しい部分はありますが、楽しくリレーをすることできた。本当に頼れる後輩ばかりで、私もその追い風に乗って頑張れたかなとは思います」と充実の表情で話した。