女子は聖和学園が、1時間15分42秒で07年以来16年ぶりの2位に輝いた。1位の仙台育英とは最終的に8分近くの差をつけられたものの、1区から5区まで2位をキープ。第4中継所では、3位の利府に1秒差に詰め寄られながらも、アンカーの高橋芽妃(2年)が、40秒の差をつけて逃げ勝った。

第1中継所では23秒差、第2中継所が8秒差、第3中継所が13秒差と、3位との距離は50メートルから100メートルほど離れていたが、第4中継所で5区高橋が4区横山心春(1年)からタスキを受け取ったときは1秒差と、ほぼ同時。高橋は「競ってくるとは思っていなかった」と振り返ったが、焦りはなかった。「最初からスピードを出せました。最後も(スピードを)上げられた」。突き放して2位を確実なものにした。「競ってきたらいつも負けていた。でも1年間練習してきて勝負強くなったとは思います」。1年の成果を実感したレースだった。

女子は仙台育英、聖和学園を含めた上位5チームが東北地区大会(11月9日、山形)に出場する。今年の全国高校駅伝(12月24日、京都)は、女子が第35回を数え、5年に一度の記念大会となる。そのため、地区大会で都道府県代表を除いた最上位のチームに、地区代表として都大路出場の権利が与えられる。高橋は「東北大会では上位を狙って、都大路に絶対行きたいです」。夢の都大路へ、東北7校目の切符をつかむ。【濱本神威】