陸上女子やり投げで8月の世界選手権(ブダペスト)金メダリストの北口榛花(25=JAL)がリフレッシュ十分で五輪シーズンヘ向かう。

1日、都内で練習を再開。「今のうちにゆっくりと日本を楽しんで“充電”しておきます」と笑顔をみせた。

今シーズンは、ブダペスト大会を制し、9月中旬には世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグファイナル(米国)でも金メダルを獲得。9月下旬に帰国すると、10月末までは休養にあてた。その間は家族旅行や久々の日本食でリラックス。「思い出をいっぱいつくることができた」と満足そうに振り返った。

地元の北海道へ帰省した際には、テレビ番組の企画を通じ、パティシエの父幸平さんに「シュークリームタワー」を要望。実際に振る舞ってくれたそうで「テレビの力ってすごいな」と冗談交じりに感謝した。9月に日本新記録となる67メートル38をマークしたことにちなみ、67個のタワーだったが「数えるのを忘れてしまった」と心残り?も。「また何年か後にシュークリームタワーをつくってもらって、今度は数を数えたいなと思います!」と次の“ご褒美”に期待した。

年内は国内で練習を積み、来年1月以降に拠点とするチェコへ渡る予定。金メダル獲得後は注目度も増し、テレビ出演や陸上教室などで大忙しの日々を過ごしているが「アスリートである以上、世界で1番を目指さないといけない」と自覚十分。「自分のペースでパリに向けて準備していければ」。地に足をつけて、調整を進めていく。【藤塚大輔】