女子は五泉北が初優勝した。1区から首位を譲らず、48分29秒でフィニッシュ。99年の胎内中条以来、24年ぶりに下越地区勢が頂点に立った。十日町南の3連覇を阻止した五泉北は全国中学駅伝(12月17日、滋賀)に出場する。

 

初優勝への渇望が最終5区・遠藤絢愛(3年)の足を動かした。1区の安達優衣(3年)から1度も首位を譲ることなくつないだタスキを受け取ると、雨でぬれたコースを全速力で走る。そのまま先頭をキープするが、ゴール手前でまさかの転倒。背後には2位の十日町南が迫っていた。「ヤバイと思ったが、勝たなきゃと思った」。すぐに立ち上がり、最後は全身泥だらけになりながら両腕を天高く伸ばしてフィニッシュテープを切った。「昨年の悔しさがあったので、めっちゃうれしい」。

前夜から激しい雷雨となった。「夜中に1回目が覚めたが熟睡できた」と遠藤はあっけらかんとした表情。天候は回復せず、競技開始は予定より20分遅れの午前11時40分となったが、昨年3位のメンバーだった遠藤、安達、斎藤野々花(2年)を中心に臨機応変に準備を進めた。雨の中、常に十日町南の前を走って3連覇を阻止した。2年連続でアンカーを務め、リベンジを果たした遠藤は初の全国に向け「昨年の十日町南の23位を上回りたい」と気合を入れ直した。【小林忠】

 

【女子区間賞】

▼第1区(3・3キロ) 安達優衣(五泉北)11分53秒

▼第2区(2・1キロ) 根津洋央奈(下条)8分14秒

▼第3区(2・1キロ) 村上葵音(十日町南)8分13秒

▼第4区(2・1キロ) 斎藤野々花(五泉北)8分26秒

▼第5区(3キロ) 阿部杏菜(十日町南)11分5秒