来年1月2、3日の箱根駅伝で初優勝を目指す国学院大の壮行会が15日、同大の渋谷キャンパスで行われ、神道文化学部4年に在籍する人気歌手の相川七瀬がサプライズゲストで登場した。

自ら書き下ろした応援歌「襷(たすき)をつなげ」を生で熱唱。箱根路に臨む選手たちにエールを送った。

95年11月にヒット曲「夢見る少女じゃいられない」でデビューした相川は、96年にNHK紅白歌合戦に初出場するなど一時代を築いた。一方で2018年に高卒認定試験に合格すると、20年に国学院大の神道文化部を受験して合格。現役の大学生になった。

その国学院大は今年正月の箱根駅伝で総合4位。11月の全日本大学駅伝では総合3位と上位校の常連となった。来年正月の第100回大会では初優勝も視界にとらえて「箱根駅伝を毎年見ている」という相川が、「感動をいっぱいもらって書き下ろした」オリジナルソングを、この日の壮行会で披露した。

相川の美声を目の前で聞いた選手たちは大感激。1万メートル27分台の記録を持つエースの平林清澄(3年)は「あの相川さんの歌を生で聴けることなんてそうめったにない。チームのために書き下ろしていただいた曲を間近に聞けて、すごく感動しました。頑張ろうという気持ちになりました」。

箱根駅伝出場メンバーは2000年以降に生まれた選手たちで、90年代後半の相川の絶頂期は知らない。それでも「3、4曲は知っています」と青木瑠郁(2年)。「曲は有名なので知っています。相川さんのことをお母さんに話したら『すごい人や』と言ってました」(山本歩夢=3年)。

「これまでの1年間の積み重ねが箱根で発揮できることを祈っています。てっぺんを一緒に目指しましょう」と相川。強力サポーターの魂の熱唱を励みに、国学院大が1強と言われる駒大の牙城に挑む。【首藤正徳】

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