最長区間の1区6キロで、大分東明の奥本菜瑠海(3年)が19分20秒で区間賞に輝いた。

号砲から先頭に飛び出して、レースを引っ張った。最初の1キロは3分4秒のハイペースで飛ばして、立命館宇治の山本釉未(3年)がついていく展開。中間点の3キロを通過して早くもマッチレースとなった。ラスト1キロで前に出る山本に食らいついて並走。最後の200メートルで大きなストライドを生かして一気にスパート。山本に5秒の差をつけて、トップでたすきを渡した。最後は山本と抱き合った。

「6キロずっと山本さんと走ってきた。うれしい気持ちと一緒に走れてよかったなという気持ちで抱きつきにいった」と笑顔。

昨年までは岡山・興譲館に在籍。今年は家族で大分に引っ越して、大分東明からの出場となった。

「親に大分まできてもらって、迷惑をかけてしまって…。ここまでやってこられた。人のために走る大切さを知ることができた」と涙ながらに感謝の思いを口にした。

従来の区間記録18分52秒(05年、新谷仁美)には及ばなかったが、自らレースをひっぱり、最後に突き放す強さを見せた。