往路13位と出遅れた中大は、7区の吉居駿恭(2年)が“兄からの力水”で、歴代3位タイムの快走を見せて区間賞を獲得した。

16チームによる一斉スタートから6区の浦田優斗(3年)が区間5位と健闘。タスキを受けた吉居は「順位が順位だったので突っ込みました」と、スタートから区間新ペースで飛び出した。

前半のハイペースの影響で11キロすぎに苦しそうに右脇腹を押さえるシーンもあったが、15・3キロ地点の給水ポイントで、前日の往路で2区を走った兄大和(4年)から力水を手渡され、左手を挙げて再びペースを上げた。

「ペースが落ちていたときに“区間賞ペースで、いけるぞ”と言われました。頑張るという気持ちが強くなった」。最後の20キロすぎには往路4位の東洋大もかわした。

吉居の1時間2分27秒(速報値)は区間記録の1時間1分40秒には及ばなかったが、歴代3位の好タイムで同区の中大最速記録。「区間賞をとれてよかった」と吉居。体調不良で区間15位と不本意な結果に終わった兄の分まで力走した。

藤原正和監督の「この先、お前にはオリンピックが待っているんだ」という伴走者からのゲキも飛んだ。