初マラソンに挑んだ国学院大3年の平林清澄が2時間6分18秒で優勝した。初マラソン日本最高記録だった2時間6分45秒を更新した。パリ五輪男子代表の残り1枠を懸けた「ファイナルチャレンジ」の第2戦だったが、日本陸連の設定タイムの2時間5分50秒を突破した選手は出なかった。
■■ 最終順位(タイムは速報値) ■■
(1)平林 清澄 2時間6分18秒※
(2)キッサ 2時間6分22秒
(3)小山 直城 2時間6分33秒
(4)吉田 祐也 2時間6分37秒
(5)土井 大輔 2時間6分54秒
※平林は初マラソン日本最高記録
【大阪マラソン】平林清澄が初マラソン初V 1月箱根駅伝「花の2区」で8人抜きの国学院大3年>>
【大阪マラソン】平林清澄、アディダスの靴で快挙 箱根駅伝と同じシューズ>>
◆レース経過 ※タイムは速報値
◆スタート 午前9時15分に号砲。雨、気温6・3度、湿度83%、北北東の風0.5メートル
◆1キロ 集団で3分2秒で通過
◆1~2キロ 3分ペースで走行
◆2~3キロ 2分58秒とわずかにペースアップ
◆3~4キロ 2分57秒のペース
◆5キロ 設定タイム14分50秒の中、14分53秒で通過
◆5.1キロ スペシャルドリンクの給水所で東京五輪代表の中村匠吾が取り逃す
◆6.4キロ パリ五輪内定の小山直城が先頭集団、最短コース取りでレース巧者ぶりを見せる
◆7キロ 1キロ2分58秒ペースの先頭集団は40人
◆7~8キロ ペースアップ! 1キロ2分53秒
◆9キロ 先頭集団は35人に
◆10~11キロ 1キロ2分56秒
◆13キロ 先頭集団が京セラドーム前を通過。パリ五輪目指す土方英和、大塚祥平、パリ五輪内定の小山直城ら先頭集団は34人
◆第1折り返し地点 アオアニ(イタリア)が転倒。道路の白線で足を滑らせる
◆20キロ 59分25秒。フィニッシュ予想タイムは2時間5分37秒。パリ五輪代表選考基準の2時間5分50秒を上回るペース。先頭集団は26人
◆中間点 1時間2分46秒で通過。先頭集団は26人。東京五輪代表の中村匠吾は第2集団からも遅れる
◆22キロ 村山謙太がチップのようなものを落とし、取りに戻る。間もなくして先頭集団に追いつく
◆25キロ パリ五輪目指す土方英和、大塚祥平、パリ五輪内定の小山直城ら先頭集団は25人。吉田祐也や初マラソンの国学院大3年・平林清澄も。一部ペースメーカーも外れてデッドヒートの後半戦へ
◆27キロ パリ五輪内定の小山直城がトップグループ24人の先頭付近に陣取る。向かい風強く、1キロ3分超え若干ペースダウン
◆27~28キロ 1キロ3分5秒とさらにペースダウン。パリ五輪代表選考基準の2時間5分50秒に暗雲
◆28キロ パリ五輪内定の小山直城が先頭に。ここで手袋を着用
◆28~29キロ 1キロ3分6秒とさらにペースダウン。パリ五輪代表選考基準の2時間5分50秒に暗雲
◆30キロ 1時間29分51秒。フィニッシュ予想タイムは2時間7分24秒となり、パリ五輪代表選考基準の2時間5分50秒に暗雲
◆31キロ 初マラソンの国学院大3年・平林清澄が激走! トップのパリ五輪内定の小山直城に追いつく
◆残り10キロ 初マラソンの国学院大3年・平林清澄が先頭! 笑顔とサムアップポーズで声援に応える余裕
◆32~33キロ 平林清澄が1キロ2分56秒のペース
◆33~34キロ 平林清澄が1キロ2分51秒とペースアップ! パリ五輪目指す土方英和らは遅れる
◆34~35キロ 平林清澄が1キロ2分53秒。フィニッシュ予想タイムは2時間5分7秒で、初マラソン記録の2時間6分45秒を上回るペース
◆残り5キロ 依然、平林清澄が首位。1時間51分6秒で通過。ただし、初マラソンの平林はパリ五輪代表選考基準の2時間5分50秒を切ったとしても、MGCチャレンジレースで完走したことがないため、パリ五輪代表選考の対象にはならない
◆39キロ 3位争いで吉田祐也、パリ五輪内定の小山直城が懸命の激走。先頭を必死で追う
◆40キロ 1時間59分40秒で通過。2位キッサが真後ろにぴったり。平林清澄が苦しい表情
◆残り1キロ 初マラソンの国学院大3年・平林清澄が依然、首位!
◆残り600メートル 平林がスパート! 2位キッサを突き放す
◆フィニッシュ 国学院大・平林清澄が2時間6分18秒で優勝! 初マラソン日本最高記録(2時間6分45秒)を更新
コース変更で高速化 瀬古利彦氏「アレがアレして」日本新を期待してアレ連呼>>
【昨年の大阪マラソン】初マラソン西山和弥が日本人トップ!2時間6分台 服部勇馬はMGC逃す/詳細>>
■MGCファイナルチャレンジ■
男子は2時間5分50秒の設定記録を突破した最速の選手が最後の切符を手にする。福岡国際マラソン(23年12月3日)、今回の大阪マラソン(2月25日)、東京マラソン(3月3日)を含めた3大会で設定記録を上回り最上位のタイムを残す必要がある。福岡マラソンでは細谷恭平(28=黒崎播磨)が2時間7分23秒で日本人最高の4位も、設定タイムの2時間5分50秒を切れなかった。
女子は2時間21分41秒の設定記録を突破した最速の選手が最後の切符を手にする。大阪国際女子マラソン(1月28日)、名古屋ウィメンズマラソン(3月10日)の2大会が対象大会となっており、MGCの出場資格保持者の中から設定記録を突破した最上位選手が代表入りする。大阪国際女子マラソンでは前田穂南(27=天満屋)が2時間18分59秒の日本最高記録を出し2大会連続五輪切符への資格を手にしている。
なお、設定記録の突破者がいない場合は、MGCの3位選手(男子は大迫傑)が代表に選出される。
◆男子マラソン日本歴代5傑◆
順 | 選手名 | タイム | コース |
---|---|---|---|
1 | 鈴木健吾 | 2時間04分56秒 | 21年びわ湖毎日 |
2 | 大迫 傑 | 2時間05分29秒 | 20年東京 |
3 | 山下一貴 | 2時間05分51秒 | 23年東京 |
4 | 其田健也 | 2時間05分59秒 | 23年東京 |
5 | 設楽悠太 | 2時間06分11秒 | 18年東京 |
男子招待選手
選手名 | 年齢 | 所属 | 自己ベスト(大会) | |
01 | スティーブン・キッサ | 35 | ウガンダ | 2:04:48(22年ハンブルグ) |
02 | アデラドリュー・マモ | 24 | エチオピア | 2:05:12(22年セビリア) |
03 | ※イフニリグ・アダン | 27 | エチオピア | 2:05:53(22年バルセロナ) |
04 | キプケモイ・キプルノ | 28 | ケニア | 2:06:45(21年バルセロナ) |
05 | ケマル・フセン | 20 | エチオピア | 2:06:52(23年ダブリン) |
06 | イリアス・アオアニ | 28 | イタリア | 2:07:16(23年バルセロナ) |
07 | 丰配友 | 22 | 中国 | 2:08:07(23年福岡国際) |
08 | 董国健 | 36 | 中国 | 2:08:28(19年ベルリン) |
09 | テベロ・ラマコンゴアナ | 27 | レソト | 2:09:57(23年世界陸上ブダペスト) |
11 | 土方 英和 | 26 | 旭化成 | 2:06:26(21年びわ湖毎日) |
12 | 高久 龍 | 31 | ヤクルト | 2:06:45(20年東京) |
13 | ※井上大仁 | 31 | 三菱重工 | 2:06:47(21年びわ湖毎日) |
14 | 大塚 祥平 | 29 | 九電工 | 2:06:57(23年大阪) |
15 | ヴィンセント・ライモイ | 27 | スズキ | 2:07:01(22年福岡国際) |
16 | 吉田 祐也 | 26 | GMOインターネットグループ | 2:07:05(20年福岡国際) |
17 | 聞谷 賢人 | 29 | トヨタ紡織 | 2:07:26(21年びわ湖毎日) |
18 | ※川内優輝 | 36 | あいおいニッセイ同和損保 | 2:07:27(21年びわ湖毎日) |
19 | 吉岡 幸輝 | 27 | 中央発條 | 2:07:28(23年大阪) |
20 | 小山 直城 | 27 | Honda | 2:07:40(23年ゴールドコースト) |
※イフニリグ・アダン、井上大仁、川内優輝は欠場