大阪マラソン(2月25日)組織委員会事務局は5日、大阪市内で会見して、招待選手を発表した。

今大会は、東京マラソンに負けない高速レースを演出するために、昨年大会からコースを変更した。

折り返しの数は「5」から「3」となって、さらに上り坂も少なくなった。

会見に出席した日本陸連ロードランニングコミッションリーダーの瀬古利彦氏(67)は「1年かけて山を削り、谷を埋めて、折り返しを3つにしました」とジョークを交えて大喜び。

昨年大会の会見で「折り返しが多い」と注文をつけており「見事にかなえていただいた。ありがとうございます。これで20~30秒は昨年(優勝記録は2時間6分1秒)よりもいいかな。2時間5分30秒をきるレースをしてほしい。度肝を抜くような記録を出してほしい」と期待した。

「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジ」を兼ねる男子は、自己ベスト2時間6分26秒の土方英和(26=旭化成)、同45秒の高久龍(30=ヤクルト)同47秒の井上大仁(31=三菱重工)同57秒の大塚祥平(29=九電工)らがエントリーした。

また昨秋のMGCで優勝してパリ五輪代表を決めた小山直城(27=ホンダ)もエントリーした。

MGCファイナルチャレンジは、パリ五輪代表最後の1枠を巡って争われる。設定タイム2時間5分50秒をクリアすることが最低条件となっている。

瀬古氏は「2時間5分50秒はぜひ破ってほしい。きっと、きっと、アレしてくれる。アレがアレですね。(女子の)前田穂南選手もアレ(日本新)といっていたし。アレがアレしてくれれば」。アレを連呼して、日本記録(2時間4分56秒、鈴木健吾)の更新を期待していた。【益田一弘】