昨年8月の世界選手権12位の山下一貴(26=三菱重工)が、8・5キロ付近で日本勢の先頭集団から遅れた。

顔をしかめ、あごが上がった様子で後退。9・9キロ付近では、日本勢の先頭と約20秒差をつけられた。

今大会は、パリオリンピック(五輪)男子代表最後の1枠が決まる最終選考会を兼ねており、設定記録(2時間5分50秒)突破&日本人最上位で内定する。山下は前回大会で日本歴代3位となる2時間5分51秒をマークしており、そこから1秒縮めたタイムが設定記録。1日の会見では「自己ベストの更新なので、自分が一番意識しやすいタイム」と語っていた。

◆パリ五輪への道 男女マラソン代表は各3枠。男子は昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)1位の小山直城、同2位の赤崎暁が決定。残り1枠は、東京マラソンで設定記録(2時間5分50秒)を突破した最上位選手が内定する。突破者不在の場合は、MGC3位の大迫傑が代表決定。女子は10日の名古屋ウィメンズマラソンが最終選考会となっており、東京マラソンは対象大会ではない。