1着は譲らない!

陸上世界選手権の開幕を9月13日に控える中、男子110メートル障害の村竹ラシッド(23)が31日、都内で所属先のJALの壮行会に出席した。趣味の競馬になぞらえながら、同選手権の順位を予想。「関係者は賭けられないので皆さんで予想してください」とジョーク交じりに話しつつ、自身の順位は「もちろん、1着固定です!」とにっこり。悲願の金メダルに想像を巡らせた。

競馬にのめり込んだのは、順天堂大時代に先輩の勧めや人気ゲーム「ウマ娘」にハマったため。今夏は新潟開催のアイビスサマーダッシュにも遠征し、携帯電話の待ち受け画面は“推し”のドウデュースにしている。

昨夏のパリオリンピック(五輪)では日本人史上最高の5位となったが「(馬の速さには)追いつけないっす。1000メートルで1分を切るので」と頭をかく。さすがに競走馬には太刀打ちできないようだ。

ただそれがハードル走となれば、話は違う。6月に13秒08を2度記録すると、8月16日の福井の競技会では日本人初の12秒台となる12秒92。ティンチ(米国)の12秒87に次ぐ今季世界2位の好記録を出し、パリ五輪の優勝タイムも0秒07上回った。日本勢初のメダルはもちろん、金メダルも視界にとらえる快走だった。

同28日のダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルでは1台目までの歩数が合わずに14秒39で最下位にとどまったが「ケガをしたわけではない。疲労もございません」と不安はない。世界選手権まで約2週間。「今年で一番大事な試合」と意気込む舞台で、自らの予想を的中させてみせる。【藤塚大輔】