女子マラソン界にニューヒロインが誕生した。初マラソンの矢田みくに(26=エディオン)が2時間19分57秒の日本女子歴代6位の記録で日本人トップの4位でゴールした。17年名古屋ウィメンズで安藤友香が記録した初マラソン日本女子最高記録の2時間21分36秒も更新した。マラソンでの28年ロサンゼルス五輪出場も視野に入れている26歳は、代表選考会にあたる27年秋開催予定の「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」も獲得し、大舞台への足がかりを作った。

上杉真穂(東京メトロ)が5位、松田瑞生(ダイハツ)は7位だった。

チェサン(ウガンダ)が2時間19分31秒で初優勝。3連覇を狙ったエデサ(エチオピア)は3位だった。

初マラソンで日本人トップの4位となり、笑顔で拳を突き上げる矢田(撮影・前田充)
初マラソンで日本人トップの4位となり、笑顔で拳を突き上げる矢田(撮影・前田充)
初マラソンで日本人トップの4位となり、インタビューに答える矢田(撮影・前田充)
初マラソンで日本人トップの4位となり、インタビューに答える矢田(撮影・前田充)
初マラソンで日本人トップの4位となり、インタビューに答える矢田(撮影・前田充)
初マラソンで日本人トップの4位となり、インタビューに答える矢田(撮影・前田充)
表彰式でメダルを手に笑顔を見せる、左から4位の矢田、5位の上杉、7位の松田、6位の川内(撮影・前田充)
表彰式でメダルを手に笑顔を見せる、左から4位の矢田、5位の上杉、7位の松田、6位の川内(撮影・前田充)

■■ 最終順位(タイムは速報値) ■■

(1)チェサン   2時間19分31秒 

(2)ヒルパ    2時間19分54秒 

(3)エデサ    2時間19分56秒 

(4)矢田みくに  2時間19分57秒※

(5)上杉 真穂  2時間23分07秒※

(6)川内 理江  2時間24分16秒※

(7)松田 瑞生  2時間26分16秒※

(8)伊澤菜々花  2時間27分45秒 

(9)西村 美月  2時間28分21秒 

(10)中野 円花  2時間29分29秒 

※はMGC出場権獲得

日本人トップの4位でゴールする矢田(撮影・前田充)
日本人トップの4位でゴールする矢田(撮影・前田充)
日本人トップの4位でゴールした矢田(撮影・前田充)
日本人トップの4位でゴールした矢田(撮影・前田充)

◆レース経過  ※タイムは速報値

◆スタート 午後0時15分に号砲。曇り、気温5・9度、湿度48%、北西の風4メートル

ヤンマーフィールド長居を2周と少し回ってから昭和町方面の一般道へ。先頭集団は松田瑞生、伊澤菜々花、矢田みくに、エデサら

第45回大阪国際女子マラソン 一斉にスタートする選手たち(撮影・前田充)
第45回大阪国際女子マラソン 一斉にスタートする選手たち(撮影・前田充)
大阪国際女子マラソン 一斉にスタートする選手たち。右から2人目は松田瑞生、手前左から2人目は矢田みくに、同4人目は西村美月(撮影・前田充)
大阪国際女子マラソン 一斉にスタートする選手たち。右から2人目は松田瑞生、手前左から2人目は矢田みくに、同4人目は西村美月(撮影・前田充)
大阪国際女子マラソン 一斉にスタートする松田瑞生(中央右)と矢田みくに(同左)ら選手たち(撮影・前田充)
大阪国際女子マラソン 一斉にスタートする松田瑞生(中央右)と矢田みくに(同左)ら選手たち(撮影・前田充)

◆1キロ 設定タイムより5秒遅い3分24秒で通過

◆2キロ この1キロを3分20秒で通過

◆3キロ この1キロを3分16秒とペースアップ。先頭集団は松田瑞生ら7人

◆5キロ 設定タイムよりやや遅い16分44秒で通過。先頭集団は松田瑞生、伊澤菜々花、矢田みくに、上杉真穂、チェサン、エデサ、ヒルパの7人。西村美月ら5人の第2集団が18秒差で追う。給水ポイントで大きな混乱なし

◆7キロ この1キロを3分14秒。伊澤菜々花、上杉真穂がペースメーカ-の後ろにつける。日本人4選手の後ろに海外の招待選手

◆10キロ 33分16秒で通過、ゴール予想は2時間20分台

◆13キロ 雪がちらつき始め、気温は5度に。先頭集団7人は安定した走り

◆14・6キロ 伊澤菜々花が少し遅れる

◆15キロ 49分55秒で通過、ゴール予想は2時間20分台。給水で大きな混乱なし。伊澤菜々花もしっかりと追う

◆16・7キロ 松田瑞生が遅れ始める

◆18キロ 大阪城のお堀の脇を走る。松田瑞生は70メートルほど遅れる

◆20キロ 1時間6分30秒で通過、ゴール予想は2時間20分台。先頭集団はチェサン、エデサ、矢田みくに、上杉真穂、ヒルパ、伊澤菜々花の6人。苦しい走りの松田瑞生は31秒の遅れ。給水で大きな混乱なし

大阪国際女子マラソン 往路で大阪城をバックに走る先頭集団(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 往路で大阪城をバックに走る先頭集団(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 往路で先頭集団で走る松田瑞生(左端)と矢田みくに(中央)ら(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 往路で先頭集団で走る松田瑞生(左端)と矢田みくに(中央)ら(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 往路で大阪城をバックに走る先頭集団(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 往路で大阪城をバックに走る先頭集団(撮影・宮崎幸一)

◆中間点 1時間10分13秒で通過、御堂筋方面に向かう。上杉真穂、伊澤菜々花が少し遅れたが必死に食らいつく

◆24キロ 伊澤菜々花が先頭集団後方で苦しい走り、やや遅れ始める

◆25キロ 1時間22分59秒で通過、ゴール予想は2時間20分台。先頭集団は矢田みくに、エデサ、チェサン、ヒルパの4人。上杉真穂は9秒、伊澤菜々花は11秒遅れる。松田瑞生は1分44秒差の7位

◆27キロ 伊澤菜々花が上杉真穂を抜き5位浮上。松田瑞生は西村美月ら3人に抜かれ10位に

◆30キロ 矢田みくにら4人が1時間39分21秒で通過、ゴール予想は2時間19分台。ペースメーカーが外れる。給水も問題なし。矢田みくには初マラソン日本人最高を狙えるペース

◆31キロ 矢田みくにがエデサ、チェサン、ヒルパを従え先頭でけん引

◆35キロ 矢田みくにら4人が1時間55分41秒で通過、ゴール予想は2時間19分27秒

◆35・7キロ エデサ、ヒルパ、チェサンが矢田みくにを抜く

◆36・6キロ 矢田みくにが3人を抜き再び首位に

◆37・2キロ 残り5キロ。矢田みくにが首位

◆38・6キロ チェサン、エデサが矢田みくにの前に出る。矢田も食らいつく

◆39・2キロ ヒルパも矢田みくにを抜き矢田は4位に

◆40キロ チェサンが2時間12分23秒で通過、6秒差でヒルパ、7秒差でエデサ。矢田みくには9秒差で追う

◆40・6キロ 矢田みくにがヒルパ、エデサを抜き2位浮上、首位のチェサンを追う

◆41・5キロ 矢田みくに、ヒルパ、エデサの激しい2位争いはトラック勝負に

◆フィニッシュ チェサンが2時間19分31秒で初優勝。矢田みくには日本女子歴代6位の2時間19分57秒、初マラソンとして日本最高タイムの4位だった

大阪国際女子マラソン 復路で先頭集団を引っ張る矢田みくに(左から2人目)(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で先頭集団を引っ張る矢田みくに(左から2人目)(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で先頭集団を引っ張る矢田みくに(左から2人目)(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で先頭集団を引っ張る矢田みくに(左から2人目)(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で先頭集団を引っ張る矢田みくに(左から2人目)(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で先頭集団を引っ張る矢田みくに(左から2人目)(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城公園内を走る上杉真穂(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城公園内を走る上杉真穂(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城公園内を走る伊沢菜々花(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城公園内を走る伊沢菜々花(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城公園内を走る、左から川内理江、村山愛美沙、西村美月(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城公園内を走る、左から川内理江、村山愛美沙、西村美月(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城公園内を走る、左から川内理江、村山愛美沙、西村美月(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城公園内を走る、左から川内理江、村山愛美沙、西村美月(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城公園内を走る西村美月(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城公園内を走る西村美月(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城公園内を走る松田瑞生(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城公園内を走る松田瑞生(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城公園内を走る筒井咲帆(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城公園内を走る筒井咲帆(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城公園内を走る中野円花(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城公園内を走る中野円花(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城をバックに走る選手たち(撮影・宮崎幸一)
大阪国際女子マラソン 復路で大阪城をバックに走る選手たち(撮影・宮崎幸一)

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昨年の大会


◆招待選手◆


選手名年齢=所属、国籍タイム
ウォルケネシュ・エデサ33=エチオピア2時間17分55秒
ステラ・チェサン29=ウガンダ2時間18分26秒
ベダトゥ・ヒルパ26=エチオピア2時間18分27秒
松田 瑞生30=ダイハツ2時間20分42秒
上杉 真穂30=東京メトロ2時間22分11秒
西村 美月21=天満屋2時間25分54秒
鈴木 千晴32=日立2時間25分59秒
中野 円花34=岩谷産業2時間26分50秒
筒井 咲帆30=ユニバーサルエンターテインメント2時間26分51秒
10伊澤菜々花34=スターツ2時間29分28秒
11矢田みくに26=エディオン 31分12秒21※

◆自己ベストの※は1万メートル


◆女子マラソン日本歴代10傑


◆女子マラソン世界歴代5傑


選手名出身タイムコース
1ルース・チェプンゲティッチケニア2時間09分56秒24年シカゴ
2ティグスト・アセファエチオピア2時間11分53秒23年ベルリン
3シファン・ハッサンオランダ2時間13分44秒23年シカゴ
4ジョイシリン・ジェプコスゲイケニア2時間14分00秒25年バレンシア
5ブリジット・コスゲイケニア2時間14分04秒19年シカゴ


◆コース図

【イラスト】大阪国際女子マラソンのコースマップ
【イラスト】大阪国際女子マラソンのコースマップ