<陸上:日本選手権>◇最終日◇12日◇埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

 大会のフィナーレを飾る男子100メートルは、江里口匡史(大阪ガス)が10秒38で制し、3連覇を遂げた。今季は本来の力を発揮できずにいただけに「まずはホッとしたというのが正直な気持ち。まだまだですが、やっと戻ってこられたという感じです」と吐露した。

 早大時代からの連覇だが「今年が社会人1年目。社会人として初制覇したのがうれしい」とも。ただし、この種目は世界陸上B標準すら突破者がいないのが現状。「記録への挑戦はまだまだ続く」と話すように、「日本最速男」として残された大会で記録を狙う。