陸上のロンドン五輪代表選考会を兼ねた「セイコー・ゴールデングランプリ川崎」(6日=川崎・等々力陸上競技場)に出場する有力選手が5日、川崎市内のホテルで開かれた記者会見に出席した。

 男子棒高跳びの沢野大地(31=富士通)は「富士通の新人として、若い人には負けられない」と自分を鼓舞した。今季から所属が変わり心機一転。05年に5メートル83の日本記録を出し、世界陸上では日本の跳躍史上初の入賞(8位)の快挙を遂げたが、以後はシーズンベストが下がり続ける。それが今季は、4月の米国遠征で5メートル72を出しロンドン五輪参加A標準を突破。久々に5メートル80への手応えをつかんで臨むシーズンだ。

 4月29日の織田記念では日本人3人が5メートル60以上をクリアするという白熱の展開。「日本でもこんなレベルの高い戦いができる。光の見えた試合」と若手の刺激も十分に受けながら集大成のロンドン五輪を目指す。