第6回ベストマザー賞の受賞者が9日、東京・赤坂の草月ホールで発表され、スポーツ部門では陸上女子マラソンのママさんランナー赤羽有紀子(33=ホクレン)が授賞式に出席した。

 この春、小学校に入学した長女優苗(ゆうな)ちゃん(6)を育てる一方で、夫の周平コーチの手助けも受けながら第一線級で活躍。08年北京五輪では、日本陸上界初の「ママさんランナー」としてトラック長距離2種目に出場。09年ベルリン世界陸上では、世界陸上代表としてもマラソン代表としても日本陸上界初のママさんランナーとして出場。世界陸上は11年大邱大会(韓国)も代表に選出された。

 「日ごろ母親として、きちんと出来ているか不安ですが、最後まであきらめない気持ちを伝えられ、表彰台に立つ格好いいママの姿を娘に見てほしい、という気持ちで頑張りました。夫やお互いの両親に協力してもらい感謝しています」と喜びの言葉を語った。

 今夏の世界陸上モスクワ大会も、2度の選考会で代表の座を狙ったが、惜しくも落選。それでも、今後も自己ベスト(2時間24分9秒)更新の夢を、家族の力を支えに追い求める。