箱根駅伝(来年1月2、3日)に8年連続16回目の出場を果たす帝京大(前回8位)が17日、都内の八王子キャンパスで練習公開と、取材対応した。

 V候補筆頭の駒大はじめ、総合優勝は「1超強5強」とされる6校の争いと目される中、就任10年目で8回目出場の中野孝行監督(51)は「現時点で最強の16人の精鋭がそろった」と話し、3位を目標に掲げた。2大会前はアンカー勝負で早大を下し、チーム最高タイの4位と躍進した。そのアンカーでエース格の熊崎健人(4年)は、右足の足底腱膜の故障が回復せず、ギリギリでメンバーから外れた。それでも柳原貴大主将(4年)は「最初は後輩たちも『熊沢さんがいない…』と少し影響はあったけど、もう熊沢がいなくても大丈夫という雰囲気になった」と話した。

 柳原とともに期待を担うのが、前回に続き山上りの5区での出走が予想される竹本紘希(3年)。前回は「山を上りきった時点では(区間)8番ぐらいだったのに、下り初めてから周囲に差をつけられた」と区間14位。「今年は下りの練習も意識してやりました。去年は全日本も箱根も走らせてもらったのに結果を出せなかった。何としてもチームに貢献したいです」と力強く話した。