バスケットボール男子W杯が今日25日、日本(沖縄)、フィリピン、インドネシアの3カ国で開幕する。強敵がそろうE組に入った日本(世界ランキング36位)は、同日の開幕戦で強豪ドイツ(同11位)と対戦。NBA入りを狙う注目シューターの富永啓生(22=ネブラスカ大)は、大黒柱の渡辺雄太(28=サンズ)、日本国籍を取得して代表入りしたホーキンソン・ジョシュ(28=SR渋谷)らとともに、大舞台に臨む。

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アウトサイドからのシュートを多用するホーバスジャパンの象徴的存在が、富永だ。愛知・桜丘高時代にロングシュートで名をはせ、卒業後はさらなる成長を期して渡米。全米大学体育協会(NCAA)1部ネブラスカ大屈指のスコアラーに飛躍を遂げた。

憧れは「ウオーミングアップから試合中の動き方まで、すべて参考にしている」という外角シュートの名手カリー(ウォリアーズ)。そのスーパースターからSNSで「Love it, Keisei!(これ大好きだよ、啓生)」とプレー記事の引用とともに紹介されるほど、実力とともに知名度も上昇している。

東京五輪では3人制日本代表としてプレー。決勝トーナメント準々決勝で敗れたが「あの大舞台で試合が出来たことは、これからの人生において良い経験」と振り返る。より磨きを掛けたディープスリーを、世界の舞台で繰り出す。