上原浩治

巨人対広島 8回表広島1死一塁、打者江藤の時、粘りに粘られて思わず舌を出す上原浩治。
巨人対広島 8回表広島1死一塁、打者江藤の時、粘りに粘られて思わず舌を出す上原浩治。

「サンデー上原」。日曜日の巨人は負けない。新人上原が広島戦で7連勝。この時点で、12球団でただ1人の防御率1点台と、安定感抜群の右腕としてファンを魅了していた。1浪して大体大へ。本格的に投手に打ち込んだのは大学4年間だけだった。「1回どん底を見てるんで……1度野球をあきらめてますから」と言う上原は窮地には鋼の精神力で乗り切る。この日もピンチを迎えた。いつも通り「打たれない、打たれないんだ」と自分に暗示をかける。ドラフト1位、成果を出し続ける上原を「こういうピッチャーはオレの歴史の中でもいない。知らない。すごい」と長嶋監督は語っていた。

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<プロ野球・1999年7月12日掲載>