榊莫山

第45期将棋王将戦第4局 谷川浩司対羽生善治 谷川浩司王将(左)に4連勝し、史上初の7冠を達成 張り詰めた空気の残る「王将の間」で静かに盤に目を落とし、対局を振り返った
第45期将棋王将戦第4局 谷川浩司対羽生善治 谷川浩司王将(左)に4連勝し、史上初の7冠を達成 張り詰めた空気の残る「王将の間」で静かに盤に目を落とし、対局を振り返った

天才が天才を語る。20代で書道のタイトルを総ナメにした榊莫山。将棋ファンでもあり、羽生善治7冠達成に「羽生には升田にないフワ~ッとした魅力があるんや」と名人・九段・王将の3大タイトル(当時)を独占した友人の升田幸三を引き合いに出した。「羽生は想像を絶するような闘いをしとっても、升田のようにしかめっ面なんかしない。そんなそぶりも見せん。さりげないんや」「羽生も攻めの将棋やろ? それも涼しい顔して、えげつない手ぇ打ちよる。見てる方はオモロイわ」「今どきの天才は普通の兄ちゃんなんやな」。次から次と褒め言葉が出てくる。

(^o^)

<将棋・1996年2月15日掲載>