上沼恵美子

2年連続紅白歌合戦の司会を担当した上沼恵美子と白組の古舘伊知郎
2年連続紅白歌合戦の司会を担当した上沼恵美子と白組の古舘伊知郎

1970年代に大人気だった姉妹漫才「海原千里・万里」。妹の千里がその後〝西の女帝〟と言われるようになった上沼恵美子だ。歌手としても75年発売の「大阪ラプソディー」が大ヒット、いまでも大阪ご当地ソングの代表曲になっている。時は経ち、94年10月27日のこと。紅白歌合戦の責任者が上沼のところにやって来た。「紅白の司会をお引き受けください」「ハア?私でよろしいんですか。失礼だと思いますよ。紅白の格が落ちますよお」「ほっといてください。そういうのはこちらがプロですから」。押しの強い男3人に囲まれ、こんなやりとりが続いた。断れないような重圧感。後日「お受けします」。白組は古舘伊知郎。東西のしゃべりの達人が紅白を仕切った。(^o^)

<芸能(紅白司会)・1994年11月17日掲載>