昨年の岩手国体自転車成年男子ケイリンで優勝した後、ドーピング違反で4カ月の資格停止処分となった寺崎浩平が、9月に開幕する愛媛国体の福井県代表に選ばれる見通しとなったことが22日、明らかになった。処分期間は今年の2月下旬までだったため、出場に問題はない。

 関係者によると福井県の自転車競技連盟が20日に寺崎のタイムを測定し、他の候補より好結果が出たため代表に選び、福井県体育協会に連絡した。今後は事務手続きを経て、エントリーされる見込み。

 寺崎は昨年10月、国体の競技後検査で筋肉増強効果がある禁止薬物テストステロンとアンドロステンジオンに陽性反応を示した。当初は4年間とされた資格停止処分の期間を不服として日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に申し立て、JSAAが18日に処分期間を4カ月に短縮していた。