どーもです。今日紹介するのは、PRGRのニューモデル「egg」シリーズの「egg44」ドライバーです。先代はegg5500がノーマルモデル、egg5500ドライバーimpactが短尺モデルの2タイプでしたが、新作は全て44.5インチの短尺モデルになっています。ですが、9.5&10.5度モデルを打ち比べてみると、ボクレベルで分かるくらいその性格の違いがハッキリとわかるほどの別モノでした。というわけで、今回は両方を紹介したいと思いますが、まずはよりオートマチックな10.5度モデルからいってみましょう。


まずは見た目から。


まずはこのヘッドですが、PRGR史上最重量ヘッドで208gとなっています。デザイン的にはシンプルですね。

フェースはセミディープ。先代はシャローでしたが、これは結構大きな変更点だと思います。

でも、ボディはシャロー気味かな。先代よりは気持ちディープになっていて、フェースの切り方も変更されていました。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積自体はやや大きめだと思いますが、シャフトが短い分気持ち大きめに見えます。フェースはドストレートでした。

今回試打したのはオリジナル製カーボンシャフト「egg44」M-43フレックス装着モデル。スペックは、ロフト角10.5度、ライ角59.5度、長さ44.5インチ、総重量303.5g、バランスD4.5。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量50g、トルク7.3、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。ヘッドがPRGR史上最も重いことから、バランスもD4.5と数値的にはめっちゃヘッドが効いている感じですが、実際にはそれほど重くは感じませんでした。ボクが鈍感なだけかもしれませんが、感覚的にはD2くらいって感じ。シャフトを手でしならせてみると、M-43でも限りなくSに近いSR感覚。eggスプーンBLACKに装着されていたDiamana for PRGRのSよりも全体的にはややしなやかですが、先端部はよりしっかり感がある感じかな。しなりポイントはちょうど真ん中辺り。ワッグルしてみるとヘッドの動き方はやや大きめなイメージで、素振りしてみると結構ヘッドが返ろうとする動きを感じました。重心角が大きめなのかな?


実際に打ってみると、まず触れておかなければいけなのは、やはり短尺効果でしょうね。メーカー的には、「45.5インチでは振り切れない。もっと飛ばせるはず…」という方が「ポテンシャルを最最大限発揮する」を目指し、「振り抜ける&飛ばせる44.5インチ」を掲げています。同じような考えで以前のエースドライバーをPING「G410」+ATTAS6★S6をバランスD2合わせで44.5インチにシャフトカットしたところ、全く当たらなくなってしまったボクですが、今回同モデルを打ってみると3球平均約242yをマーク。これはG410の約245yとほぼそん色ない飛距離でした。ってことは、G410をあと2ポイント重くしてみれば・・・(笑)。


個人的な失敗談はここまでにして話を戻すと、かなり振りやすさがあるのと、インパクト効率がいいです。先代impactとは全く違ったイメージで、まずスピン量が適当です。ちなみに、先代は約3500rpmで新作は約2700rpm。打ち出し角は先代よりも低くなっていましたが、見た目的には十分高弾道だし、数値的にも約15度なのでまずまずだと思います。フッカーのボクにはダウンスイングハーフ辺りからインパクトにかけてヘッドが返ろうとする動きがちょっと気になるところではありますが、そこも含めてかなりオートマチック性を意識したモデルかなって思います。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS42.4m/s、初速61.5m/s、打ち出し角14.3度、バックスピン量2697.5rpm、サイドスピン-621.4rpm、飛距離242.6y

【ベスト】

HS42.7m/s、初速62.0m/s、打ち出し角14.2度、バックスピン量2821.9rpm、サイドスピン-447.1rpm、飛距離245.8y


打感は柔らかさがやや強めのソリッド系。フェース自体はやや薄めの印象ですが、エリア別でフェースの厚さが違う感じかな。当たる場所でやや印象が違う感じでした。音はやや高めですが、小気味の良い。


弾道はこんな感じで


その各球データはこちら


弾道的にはギリ高弾道。オートマチック系のイメージですが、先代よりは高さを抑えより強弾道をイメージした感じでした。先代のイメージは上がりやすいけどフワっとした感じで、新作は、上がり自体は気持ち抑えたけどビシッとした感じです。


出球傾向はボクのスイングでドロー系ですが、かなりつかまるイメージでヘッドを右前に放り出すイメージでのスイングでした。つかまりについては、文句なしにオートマチック系でした。


シャフトフィーリングですが、重量こそやや軽めですが、全体的に気持ちしっかり感があって、クセのないしなり方が特徴的でした。唯一気になったのは、ダウンスイングハーフ辺りからややヘッドが返ろうとする動きは感じますが、これはヘッド特性の影響でしょう。そう考えると、先端部がやや動く感じなのかなって…


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。45.5インチモデルを振り切れて、飛距離的にも問題ないよという方はそれでいいと思いますが、その長さに少しでも疑問を持っている人は1度試してみて欲しいですね。1発の飛距離は落ちるかもしれませんが、平均的に安定して飛ぶと思うし、結果的に曲がりも少なくなるかもしれません。基本的にはオートマチックに球が上がり、つかまるモデルだと思いますが、10.5度モデルはかなりつかまりがいいモデルの印象です。その意味では、フェードヒッターもしくはスライサーにオススメかな。先代は払い打ち系やアーリーリリースタイプでもしっかり球が上がることを優先させていたようなイメージですが、新作はそのようなタイプでも強弾道が打てるモデルに進化したように思います。

<PRGR「egg44(10.5度モデル)」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:9.5▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=チタン(Ti-8Al-1V-1Mo)、フェース=チタン(Ti-6Al-4V)

■シャフト(重量/トルク/調子):「egg44」(M-43=、M-40=、M-37)

■価格:1本8万8000円(税込み)

■発売予定:2021年11月12日