どーもです。フォーティーンのニューモデル「TB-7フォージド」アイアンと「DJ-5」ウエッジを試打できました。まずは「TB-7」アイアン(以下「TB-7」)から紹介しますが、これは以前紹介した「TB-5フォージド」アイアン(以下「TB-5」)の兄弟モデルですね。フォーティーンのアイアンは数字が大きいほど上級者向けモデルでしたよね。「TB-5」は「狼の皮を被った羊」だったと記憶していますが、見た目の印象からしても「TB-7」はより上級者向けなのかなって思いますが、その通りなのでしょうか? その辺の確認もレポできればと思います。早速、いってみましょう!


まずは見た目から。


「TB-5」とほぼ同じような美しいフォルムですが、やや小振りになっていました。ウエッジで採用された逆テーパーブレードはここでも健在!

フェースはやや小振り。「TB-5」よりも気持ち小振りですね。「TB-5」はトップラインのネック側が気持ち丸みを帯びていましたが、「TB-7」は気持ち直線的になっていたかも。

ソール幅は、フェースの大きさに対してやや広めにも感じましたが、リーディング&トレーリングエッジがしっかり設定されているので、実際には狭めだと思います。突っかかり防止&抜けは良さそうですね。

ネックはほぼストレート。「TB-5」はほんの少しだけグースが入っているようにも見えましたが、「TB-7」はほぼストレートです。

構えてみるとこんな感じ。「TB-5」とほぼ同じイメージですね。いかにも中上級者が好みそうな感じでした。

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO MODUS3 TOUR105」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角30.0度、ライ角62.0度、長さ37.25インチ、総重量417g、バランスD1.5。シャフトスペックは、重量106.5g、トルク1.7、手元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽めに感じました。グリップもやや細い目。太めが好きな分を差し引いても、気持ち細めに感じました。スチールシャフトですが、シャフトを手でしならせみても、ほぼしなりません。かなり力を入れてやっとしなる感じで、しなりポイントは真ん中よりも気持ち手元側。ワッグルしてみても、しなり感はほぼ感じません。素振りしてみると、バランスのわりにはヘッドの存在感はありました。


実際に打ってみると、「TB-5」ほど“羊の皮を被った狼”感はなかったけど、「ボクでも十分扱えるのではないか?」と勘違いしちゃいそうな扱いやすさはありました。その第一条件であるボールの上がりやすさですが、少なくともレベルブローに打てれば上がりそうな印象でした。続いて飛距離。「TB-5」と同じロフトですが、スカイトラックの数値的には5yほど飛んでいないイメージでした。これはボクの打点のブレかもしれませんが、しっかり芯を食ったイメージで170y、ちょっと「外したか?」と感じると165yだったので、「TB-5」よりもミスヒットの寛容性は高くはないかもです。見た目が小振りなので、その辺は覚悟の上でしたが、思ったほどシビアでは無い印象もありました。ボクの場合腐れフッカーなので、いつも通りに打ったのが弾道画面1番左のラインで、2球目が真ん中、3球目が右です。ボクでもこれくらいの調整ができましたが、ちょっと大げさにやり過ぎると、全く想定していない弾道が出てしまったのも事実。ボクレベルでこれくらいの操作ができるので、正直な感想はシビア過ぎない操作性のイメージでした。こんなアイアンで、これだけの弾道が打てるとちょっと勘違いしちゃいそうですw


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら

【3球平均】

HS38.3m/s、初速48.8m/s、打ち出し角16.0度、バックスピン量4625.1rpm、サイドスピン-730.8rpm、飛距離170.9y

【ベスト】

HS38.4m/s、初速48.9m/s、打ち出し角16.0度、バックスピン量4464.6rpm、サイドスピン-707.4rpm、飛距離172.7y


打感はマイルドですが、なぜか「TB-5」よりも気持ち弾き感がある感じでしたね。音はパシャッとしたシャッター音でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には高弾道。決して上がりづらいわけではないけど、レベルブローに打てれば上がりそうかな。見た目ではスピン量少なめに見えたけど4400~4800rpmなので一般的には少なめのイメージですね。「TB-5」は4200~4400rpmだったので、「TB-5」よりはやや多めの結果となりました。


出球傾向は、ボクのスイングでドロー系(何を打ってもドロー系のツッコミはなしでお願いしますw)ですが、その曲がり幅を調整できる感じでした。


シャフトフィーリングと振り感ですが、実はこの試打当日は久し振りにクラブを振った日でして、そのせいかシャフトの硬さだけが妙に印象に残ってしまいました。ボク的には「こんなに硬かったっけ?」って感じでしたが、これはしばらく振っていなかったのが原因かと思われます。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低でもHS42m/sは欲しい感じですね。技術的には、レベルブローで打てれば恐らく使えると思いますが、コックが早めにほどけてしまうタイプだとちょっと厳しそうな印象はありました。「TB-5」よりもややヘッドが小振りな分、見た目通りのシビアさはありますが、決して“シビア過ぎない”印象です。ある程度弾道を操りたいけどシビア過ぎないアイアンの印象ですね。「あり」か「なし」か、と言われれば、個人的には「あり」です。でも、ボクレベルには「TB-5」のほうが合っていそうだと思います。

<フォーティーン「TB-7フォージド」アイアン>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:9▽操作性:10▽構えやすさ:10▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:8

■ヘッド:S20C軟鉄

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO MODUS3 TOU105」(S=106.5g/1.7/手元調子)、「FS-90i」(S=93g/2.0、R=89g/2.1/未発表)。カーボンシャフト「FT-70i」(ワンフレックス=70g/3.3/未発表)

■価格:スチールシャフト5本(#6~P)セット13万2000円、単品(#5)1本2万6400円+税。※価格は税込み