どーもです。今日はミズノの新製品「ミズノプロ」シリーズの中で、最も扱いやすそうな「ミズノプロ245」アイアンを紹介しましょう。先代「ミズノプロ225」アイアンは中空タイプでしたが、新作もおそらくその遺伝子は引き継いでいると思われます。見た目がマッスルバックの「ミズノプロ241」アイアンみたいな感じなので、手に取るのに若干抵抗があるかもしれませんが、「狼の皮を被った羊」系アイアンかもしれません。その辺も含め、確認できればと思います。では早速、いってみましょう。
まずは見た目から。
マッスルバックの中でもちょっと難しそうなプレーンバックのイメージだったりします。この「ミズノプロ245」アイアンもバックフェースが山型に変更されていましたが、先代よりも気持ちトウの高さが気持ち低くなっていたような印象でした。
フェースはセミラージ。“バックフェースでトウがやや低くなったような印象”と書きましたが、フェース見る限りでは、先代と大差ないから不思議です。
ソール幅はやや広めですが、先代よりもトウ・ヒール方向にややコンパクトになっていたような印象もありました。
ネックは軽くグースが入っている感じ。ボディの厚みも若干増しているようにも見ました。
構えてみるとこんな感じ。先代よりも気持ちトップブレードが厚めな感じもありますね。「トウの高さが気持ち低くなったような感じ」と書きましたが、そのわりには構えてみるとトウが立っていて、先代よりもつかまりが良さそうに見えたのはボクの気のせいですかね?
今回試打したのは、トゥルーテンパー社製「ダイナミックゴールド95」S200フレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角30度、ライ角61.5度、長さ36.75インチ、総重量418g、バランスD1。シャフトスペックは、重量95g、トルク未発表、手元調子。
試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。
持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽めですが、数値的には先代とほぼ同じ。グリップの太さは、太め好きなボクが持ってもまずまずな感じで、「ミズノプロ241」アイアンとほぼ同じ。ワッグルした感覚は、他の2モデルと大差ない感じですが、素振りしてみると総重量が軽い分、振り過ぎてしまいそうな感じはありました。
実際に打ってみると、これはもう他の2モデルとは別モノ!! とにかく打ちやすいっす。いわゆる一般的なオートマチック系ではないけど、他の2モデルと比べたら「オートマチック系と言っていいんじゃないの?」ってくらいでした。というこわけで、他の2モデルとの比較よりも先代との比較をした方が良さそうですが、確実に言える違いはボールの上がりやすさ。先代の打ち出し角が16.2度だったのに対し、新作は17.3度。もちろん、上げようなんて意識は1mmもありません。同時試打ではないけど、先代試打が約2年前なので、ボクの劣化があるにも関わらず、打ち出し角が高くなっていました。そのわりにスピン量は先代約5100rpmに対して約5500rpm。単純に重心を下げただけではなさそうで,
絶妙な重心位置になっているのかもしれません。 ※数値はすねて3球平均
スカイトラックの弾道データはこんな感じで
その各球データはこちら
【3球平均】
HS39.8m/s、初速51.1m/s、打ち出し角17.3度、バックスピン量5534.2rpm、サイドスピン-1169.6rpm、飛距離174.6y
【ベスト】
HS40.4m/s、初速51.8m/s、打ち出し角17.3度、バックスピン量5486.4rpm、サイドスピン-1359.2rpm、飛距離176.9y
打感はマイルド。ボールのつぶれ感もいい感じだけど、「ミズノプロ243」アイアンほど分厚いインパクト感はなく、若干球場離れが速い感じかな。音はより中音が強調された感じ。
弾道はこんな感じで
そのスカイトラック弾道データはこちら
弾道的に文句なしの高弾道。ボールを上げようなんて意識は一切不要で、これなら払い打ち系でもガッツリ上がってくれそう。スピン量もおそらくロフトに対して適当かなって。
出球傾向は、ボクのスイングでやや強めのドロー系。3モデルの中では、最もオートマチックつかまるけど、決してつかり過ぎる感覚はなかったです。でも、数値的には、もれなくほぼ-1000rpm超えって…w
シャフトフィーリングと振り感ですが、今回3モデルを同時試打だったので、この「ミズノプロ245」アイアンが最も軽量とあって、ちょっと振り過ぎていた傾向はあったかもそしれません。その分を差し引いても、振りやすさはあります。つかまりについても、シャフトが変に動いてつかまるわけではなく、ボクのスイングの問題だと思います。
今回ボクが試打した限りではこのスペックでHS40m/s以上にオススメかな。今回のミズノプロアイアン3モデルでは、最もオートマチックテーストのアイアンでした。この「ミズノプロ245」アイアンなら、払い打ち系でも使えると思います。オススメの持ち球はフェード系。また、「ミズノプロ243」アイアンのターゲット層で飛距離も欲しいと思っている方にもいいかもしれません。ボクの心の奥底では「こんなに扱いやすくてミズノプロでいいのかな?」なんて思いもあるけど、それはそれ!! 「ミズノプロ」アイアンをキャディバッグ挿しているのも気持ちいいかもしれませんからね!!
<ミズノ「ミズノプロ245」アイアン>
■KAZ’sインプレッション(10点満点)
▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:9
■ヘッド:【#5~#8】ボディ=ソフトスレンレススチール(SUS431)+タングステンウエート(#8除く)、フェース=クロムモリブデン鋼(SCM420)【#9~PW】ボディ=ソフトステンレススチール(SUS431)、フェース=マイルドスチール(S25CM)
■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「ダイナミックゴールド95」(S200=95g/未発表/手元調子)。「NSPRO MODUS3 TOUR105」(S=106.5g/1.7/元調子)。
■価格:6本(#5~PW)セット15万1800円、単品(#4、GW)各1本2万5300円 ※価格は税込み