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同級生に勇気をもらった/青学大特集8

青山スポーツ記者の松村茉美(3年)です。実は法学部の同級生に今回、箱根を走るランナーがいるので紹介します。

荒井輔(あらい・たすく)選手(3年=利府)です。初めて会ったのは、入学したばかり、3年前の4月でした。第一印象は、優しそうな背の高い男の子、としか感じられませんでした。まさか3年後、彼が青学大を33年ぶりに箱根路へ導くようなランナーになるとは、まったく思っていませんでした(ごめんなさい)。

予想通り、優しくて真面目な荒井クンとは、入学してすぐに仲良くなりました。学食で昼食を食べたり、ノートを貸したり。授業中、うっかり寝てしまう姿もよく見かけましたが…(笑)。

その頃、大学の体育会がどんなに厳しい練習を行っているかも知らず、「同期の仲間が辞めてしまって少し不安なんだ」と聞かされたときも、ただ「がんばれ!」と声を掛けることしかできませんでした。

2年生の春、スポーツ観戦が好きだった私は青山スポーツと出会い、活動を始めました。入部してすぐ、荒井クンが関東学生対抗選手権の1500メートルで優勝しました。「輔は優勝するほどの選手だったんだ!」。この入部をきっかけに、友人としても、選手としてももっともっと応援しなくては、そしてこの活躍をもっともっと広めなくては、そう思うようになりました。

そして、インカレポイントで涙を飲んだ前回の予選会。他部の取材があり、会場に行くことができなかった私は終了後にメールを送りました。きっとすごく悔しがっている、そう思ったからです。しかし返ってきた返事は「来年は頑張るから」。落ち込んでなんていませんでした。前を向いて立ち上がる姿に、胸を打たれました。

2008年10月18日…。涙を飲んだ昨年の予選会から1年。そこには、青学大メンバーの中でトップでゴールに飛び込んだ荒井クンがいました。「多分大丈夫だと思う」。レース後そう言ってくれましたが、青学大の名前はなかなか呼ばれません。祈るような選手たち。青山スポーツのメンバーも必死に祈りました。友人として、選手として、箱根駅伝に出場してほしい! 私も強く願いました。

そして歓喜の瞬間。彼がどんなに苦労して、どんなに頑張ってきたか。どんなに箱根駅伝に思いを馳せてきたのか。彼が歩んできた道のりを思うと、自然と涙があふれました。私を見つけて「ありがとう」と言ってくれた荒井クン。「区間賞取るから!」。その言葉が私を笑顔にしてくれました。

友人として、選手として、私は彼にたくさんの勇気をもらいました。そしてこれからも、人々に勇気を与えるランナーとして、その長い陸上人生の通過点として、箱根駅伝を走り切ってほしいと思います。彼なら絶対に、やってくれる。友人として、記者として、私は信じています。

※次回は1月2、3日の2日間、現地からリポートします!

◆青山スポーツ 陸上、野球、バレーボール、バスケットなど青山学院大の各体育会の試合結果や活動の様子を学生の視点から皆さんにお伝えしています。2003年にサークルができて今年で5年目。部員わずか10人(うち女子8人)という小所帯ですが、新聞は年に4回発行。学生だけでなく、多くの人々に喜ばれるような新聞作りを心がけています。新聞は青山、淵野辺両キャンパスで読むことができます。ぜひ1度「青山スポーツ」を手にとってみてください。

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