全日本高校バレーボール選手権(通称・春高バレー、埼玉・さいたまスーパーアリーナほか)が1月5日に開幕する。高校総体と分離開催になった10年度から3大会連続出場を果たす男子の山形中央(山形)は、単独開催移行後初の全国勝利から一気に上位を狙う。1年時からレギュラーのスーパーエース高子稜介主将とレフト村上賢一郎(ともに3年)を含め、昨季からの先発5人が残る。武田宏典監督(37)は「自分たちで考えないと試合で出せない」と練習から自主性と対応力を求めてきた。

 ブロックを含めて攻守のバランスが良くなり、攻撃バリエーションも増した。司令塔のセッター桜井俊彰(3年)は「誰か1人に頼ると偏るので、スピードにも変化をつけて散らしたい」と多彩なトスワークで相手ブロックをほんろうする。

 初戦の相手は、2大会連続で駿台学園(東京)に決まった。昨年度2回戦(初戦)はストレート負けした。雪辱の舞台は整った。桜井は「自分たちの形に持ち込み、全国ベスト8を目指したい」と闘志を燃やした。【佐々木雄高】