女子シングルス決勝で、14歳の伊藤美誠(スターツ)が、ペトリサ・ソルヤ(ドイツ)に4-2で勝ち、ワールドツアーのシングルスで初優勝した。

 「うれしい気持ちを抑えてきたが、今はうれしさが爆発している。決勝は攻め切るしかないと思っていた。優勝は何歳でもうれしいと思うんですけれど…。うれしいです、ヘヘヘ」と笑顔を見せた。

 14歳152日でのシングルス制覇は、03年ジャパンオープン萩村杯で元世界女王の郭躍(中国)が記録した15歳66日を更新する世界最年少となった。伊藤は準決勝で、ロンドン五輪銅メダルで世界ランキング4位のフェン・ティアンウェイ(シンガポール)を4-0で破った。1、2回戦ではフルゲームの接戦を制して勝ち上がった。

 昨年のドイツオープンでは、同学年の平野美宇(JOCエリートアカデミー)と組んで女子ダブルスを初制覇し、13歳ペアとしてワールドツアー史上最年少優勝を果たした。昨年12月に行われた同ツアーのグランドファイナル(タイ)も制覇した。今後はスペインオープン(25日開幕、アルメリア)、ジュニアサーキットのベルギー大会(4月1日開幕、スパ)を転戦して帰国。4月26日から始まる世界選手権(中国・蘇州)では女子シングルスと女子ダブルスに出場する予定だ。