ラグビーのW杯イングランド大会の審判選定委員会は19日、準々決勝のオーストラリア-スコットランド(18日)で誤審があったと認める声明を発表した。

 終了直前にオーストラリアの決勝PGにつながったスコットランドのオフサイドの判定を検証した結果、オーストラリアのスクラムでの再開が適切だったとした。

 ジュベール主審は味方がノックオンしたボールをスコットランドの選手がオフサイドの位置で触れたと判定した。しかし反則をしたとされたスコットランドの選手の前に、実際にはオーストラリアの選手がボールに触っていた。この場合、規則ではスコットランドにオフサイドは科されず、相手ボールのスクラムで再開となる。

 試合中にスコットランドが要求したテレビジョンマッチオフィシャル(TMO)と呼ばれるビデオ判定が受け入れられなかったことも議論を呼んでいた。しかしTMOの施行規則ではトライや危険なプレーなどに関係するプレーが対象で、今回は該当しなかった。