復帰戦は9種目-。右ひじ骨折で水泳の世界選手権を欠場した萩野公介(21=東洋大)が20日、都内で有力選手を集めた強化合宿に参加。約5カ月ぶりの実戦復帰となる来月20日開幕の東京SC招待記録会に、個人メドレー、バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形など計9種目に出場する考えを示した。

 ケガ明けの9種目出場にはリスクも伴うが「チャレンジしたい。やるからには自分にも他の選手にも勝負したい」と早くも闘争心を高めた。この日は計6000メートル泳いだが「痛みはない」と患部への不安もない。

 6月末のケガから約4カ月。7、8月の世界選手権欠場期間はマネジャー業を務め、先月からは東洋大水泳部の主将に任命された。ケガの回復とともに精神的成長も実感する。約5カ月ぶりの実戦。「試合に出る幸せ、楽しさをかみしめて泳ぎたい」。来年リオデジャネイロ五輪へ、ケガの挫折が転機になりそうだ。